ボールよりも気になったのはマウンド
西武ドラフト5位右腕・大曲錬投手(福岡大)が19日、支配下登録の新人では初めてブルペン入り。「ボールに指をかけることを意識」し、「60〜70%くらいの力」で20球程度を投げ込んだ。
準硬式出身ということもあり、プロでは扱うボールも変わってくるが、昨年から硬式球に触れていたこともあり、「そんなに違和感もないし、だいぶ慣れてきた」とのこと。それでも「まだ変化球は投げていないので、そっちの方も練習していきたい」と意欲を見せた。
気になったのはボールよりもマウンドの固さ。「今までに立ったことのない固さだった」と戸惑いも見せたが、「(踏み出す)左足が自分が思ったところにつけていないのか、これまでは柔らかいマウンドが多かったので滑っていたのかもしれない。歩幅を少し大きくした方がいいのかなと思いましたし、しっかり左の股関節に乗せられるようにと思って気にしています」と分析。「しっかり踏ん張れるように、足腰が必要なのかなと感じた。足で地面を掴めるくらい力がつけばしっかり投げられるんじゃないかと思う」と先を見据えた。
硬式球より球速が出にくいとされる準硬式球で最速154キロをマークして一躍注目を浴びた右腕は、今回の新人合同自主トレを通じて「体幹などができていないと思うので、まずはしっかり体を作っていきたい」と、まずはプロの世界で戦うための身体を作り上げていく考えだ。