秋山翔吾との自主トレに手応え
ベイスターズ期待の大砲・細川成也が、ファーム施設「DOCK」でインターバル走やティーバッティングを行った後、ZOOMを用いた取材に応じた。
オンライン取材ではまず、今年で3年連続参加となった秋山翔吾(レッズ)との自主トレについて言及。年明けの12日から20日まで静岡県下田でトレーニングを積んだ細川は、精神面、技術面ともに勉強になったことを明かした。
精神面では「打席に入る時の意識」や「対ピッチャーへの考え方」など、「準備段階のこと」を質問。 「テークバックを取った時に力んでバットが出てこない。打ちたい打ちたいと力が入る」という自身の癖に対しては、「力を入れてから抜くほうがいい」とのアドバイスを受け、「8割の(力を入れる)イメージでリラックスし、ポイントだけ力強く振る」ことをバッティング練習から心がけたとのこと。
また、左腕と右腕に対峙したときの考え方についても質問。どんなことを考えているのかを尋ねると、「左だったら角度がある中での目付けなど」の返答を得て、「自分でも試していたが、秋山さんに聞いてより固まりつつある。続けて行きたい」と成果を口にした。
技術面に関しては「秋山さんにボールを長く見たほうがいいと言われてから、ファームでも率が残ってきた」と、昨年のファームで打率.318をマークした成果を実感。「ずっと前から教えていただいていたが、そう簡単にはできなかった。去年、一昨年ぐらいからちょっとずつ掴めてきた」とのこと。守備でも「取りやすい位置を教えていただいた。もっと良くなると思います」と自信も覗かせた。
秋山からは「高めのボールへのバットの出し方が上手くなっているし、飛距離も伸びたんじゃないか。守備も変わった」との評価もあり、師匠からのお褒めを言葉を喜んだ。
ルーキーイヤーの2017年終盤にNPB史上初のデビューから2試合連続本塁打をマークして一躍注目を集めた細川は、そのままクライマックスシリーズ、日本シリーズでも活躍を見せ、昨年はファームで13本塁打、53打点、出塁率.448と打撃部門での三冠を達成。迎える5年目の今シーズンは「レギュラーを取って、1年間一軍で活躍したい。チャンスをモノに出来るように、今年はやりたい」と、梶谷隆幸の抜けた穴を埋める覚悟を示した。
秋山の教えを胸に、ロマン溢れる大砲が覚醒の時を迎える。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)