ディフェンス強化が最大のテーマ
楽天は18日、沖縄春季キャップのメンバー振り分けを発表した。新人ではドラフト1位の早川隆久(早大)、同2位・高田孝一(法大)、同3位・藤井聖(ENEOS)、同4位・内間拓馬(亜大)の4投手が一軍スタート。石井一久GM兼監督の下、今年は一軍が金武町ベースボールスタジアム、二軍はうるま市の具志川野球場が拠点となる。
昨季は開幕ダッシュに成功したものの、中盤以降失速し4位フィニッシュ。2013年以来となるリーグ制覇へ、楽天キャンプの注目ポイントを探る。
●勝ちパターンの再構築
昨季は松井裕樹を先発に回し森原康平を新守護神に据えたものの、森原の故障や助っ人陣の不振もあり救援防御率はリーグ5位の4.04。新たなチャレンジは失敗に終わった。石井監督は昨季終盤から抑えに戻った松井を、再び抑えに固定すると明言。松井がセーブ王を獲得しリーグ1位の救援防御率3.07を記録した2019年シーズンのような盤石プルペンを目指す。
●4球団競合のドラフト1位左腕
昨季は先発防御率4.29とスターター陣も振るわなかった楽天。柱である則本昂大、岸孝之、涌井秀章は全員30歳を越えており、ローテ陣の高齢化は不安の種だ。だからこそ、4球団競合の末に獲得したドラ1位左腕・早川にかかる期待は大きい。無事にキャンプを完走し、開幕ローテできるか注目だ。
●一から始まる正捕手争い
監督交代で変わりやすいのが捕手に対する評価。昨季、投手陣が振るわなかった背景には固定できなかった捕手事情も大きく関係している。今キャンプでは育成から這い上がってきた田中貴也と下妻貴寛に加え、鉄砲型が魅力の高卒5年目・石原彪が一軍メンバー入り。昨季チーム捕手最多の67試合に出場し、左肩故障からの復活を目指す太田光が正妻争いの一番手だが、今年は一軍と二軍のキャンプ地が近いこともあり、実戦の結果次第で頻繁に入れ替えがありそうだ。
楽天キャンプのメンバー振り分けは以下の通り。
【一軍】
<投手=24人>
松井裕樹、岸孝之、森原康平、則本昂大、涌井秀章、早川隆久、牧田和久、酒居知史、高田孝一、池田隆英、ブセニッツ、引地秀一郎、内間拓馬、釜田佳直、藤井聖、津留﨑大成、髙田萌生、瀧中瞭太、辛島航、菅原秀、西口直人、寺岡寛治、池田駿、渡邊佑樹
<捕手=4人>
太田光、田中貴也、下妻貴寛、石原彪
<内野手=8人>
小深田大翔、浅村栄斗、茂木栄五郎、鈴木大地、黒川史陽、銀次、渡邊佳明、村林一輝
<外野手=6人>
辰己涼介、田中和基、島内宏明、武藤敦貴、小郷裕哉、和田恋
【二軍】
<投手=18人>
塩見貴洋、藤平尚真、安樂智大、弓削隼人、福井優也、宋家豪、福森耀真、鈴木翔天、石橋良太、佐藤智輝、福山博之、内星龍、森雄大、王彦程、清宮虎多朗、則本佳樹、小峯新陸、石田駿
<捕手=4人>
足立祐一、堀内謙伍、水上桂、江川侑斗
<内野手=7人>
藤田一也、山﨑剛、内田靖人、入江大樹、吉持亮汰、山﨑真彰、澤野聖悠
<外野手=4人>
オコエ瑠偉、岡島豪郎、岩見雅紀、下水流昂
※ブセニッツ、宋家豪、王彦程は2月6日より合流予定。ディクソン、カスティーヨ、コンリーの来日は未定。