新人は3人が一軍スタート
DeNAは23日、三原取締役球団代表と一・二軍の首脳陣らがオンラインでスタッフミーティングを実施。チームビジョンや、去年を振り返っての運営・戦略など、各部署からの話があり、約1週間後に迫った春季キャンプの一・二軍振り分けなども決定した。
ミーティング後にZOOMでの取材に応じた三浦監督は、一二軍のメンバーに関して「去年ファームでやっていた選手も(一軍に)何名か入る」としつつ、「コーチの意見など、総合的に判断して宜野湾で見て行こう」との理由から、新人の入江大生投手、池谷蒼大投手、牧秀牾選手の3名を一軍スタートとすることを発表した。
また、新人3選手に対しては「初めてのキャンプに気苦労や戸惑いもあるだろうが、元気にいま自分の持っているものを(出して)普通にやってもらえれば」とエールを送り、気負いは不要とした。
フラットな番長の目線で
監督として迎える初のキャンプに向けては「チームが一つになるために、変わっていかないといけないと思うので、何か変われるきっかけを掴んでもらいたい」と、変化の重要性を強調。外国人選手の入国に進展がなく、目処が立っていないこと、オフに井納翔一、梶谷隆幸の両選手がFA移籍したこともあり、「その分、試合に出るチャンスは増えると思うので、そこを生かしてもらいたい」と、若手の台頭に期待を寄せる。
「若い選手はアピールしてポジションを掴んでもらいたい。若い選手の底上げ、力は必要」とし、「この世界で生き残っていくためのチャンスと捉えて、自分の居場所を掴み取ってもらいたい。そのためには競争。一軍だけでなく、一二軍の競争も激しくなる。高いレベルの競争が起こってほしい。起こらなければ変わらない」と力を込めた。
「新たな視点で、自分の目で見ていきたい。固定観念を持たずに、もちろん実績を残している選手、レギュラーを張っていた選手もいますけど、ファームでやっていた選手たちがまた一軍のキャンプでどうなるかなど、フラットな視線で見ていきたい」と、5年間続いたラミレス・ベイスターズでの実績は一旦リセットし、“番長の目線"で戦力を見極める。
注目の三浦ベイスターズのスタイルが顕になる春季キャンプは、もう目前に迫っている。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)