桑田真澄一軍投手チーフコーチ補佐にも注目
巨人は22日、2月1日から始まる春季キャンプの日程とメンバーの振り分けを発表した。今年も主力メインのS班制を導入。S班は4日まで東京ドームで調整し、6日から沖縄で汗を流す。一軍本体は例年通り前半宮崎、後半沖縄の日程。二軍は初日から24日まで宮崎で汗を流し、三軍はジャイアンツ球場でスタートしたあと、14日から宮崎へ場所を移す。
新人ではドラフト1位の平内龍太投手(亜大)と同4位・伊藤優輔投手(三菱パワー)が一軍メンバー入り。ともにDeNAからFA移籍した井納翔一投手と梶谷隆幸外野手はS班に入った。リーグ3連覇がかかる2021年シーズンの巨人。キャンプの注目ポイントを探る。
●厚み増した先発ローテ争い
メジャー移籍を目指していた菅野智之が残留し、FAで実績のある井納を獲得。先発陣の厚みはさらに増した。その菅野や井納らに加え、来日2年目のエンジェル・サンチェスもS班入り。一軍本体では、同じく開幕ローテ候補の畠世周、田口麗斗、戸郷翔征らに加え、新人の平内、伊藤も楽しみな存在だ。さらに3年目の大型左腕・横川凱も一軍メンバー入り。ハイレベルなローテ争いが期待できそうだ。また、15年ぶりに巨人のユニホームに袖を通す桑田真澄一軍投手チーフコーチ補佐にも注目。レジェンド右腕の手腕も楽しみだ。
●出て来い若手野手&育成の星
年齢のバランスが良い投手陣とは対照的に、S班を含めた一軍の野手メンバーは代わり映えしていない印象を受ける。リーグ3連覇、そして日本シリーズでの雪辱を果たすためには、補強だけでなく若手の台頭は必須。同時に“育成の星”出現にも期待したい。新人合同自主トレで原監督から高評価を受けたドラフト3位の高卒内野手・中山礼都は楽しみな存在。ドラフト5位の高卒内野手・秋広優人は身長2メートルと恵まれた体格が魅力だ。育成ドラフト8位で入団した高卒左腕の阿部剣友も身長2メートル超え。若手の成長にも注目だ。
●新外国人野手の合流はいつ?
メジャー通算196本塁打のジャスティン・スモークと同96本塁打のエリック・テームズ。両助っ人の補強は今季の目玉のひとつだ。しかし現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外国人の新規入国は禁止。二人とも来日の見通しすら立っておらず、入国が再開されもその後2週間の隔離期間が必要となる。春季キャンプは新助っ人にとって大事なアジャスト期間。早期合流が待ち望まれる。
巨人キャンプのメンバー振り分けは以下の通り。
【一軍S班】
<投手=9人>
大竹寛、菅野智之、井納翔一、今村信貴、鍵谷陽平、中川皓太、ルビー・デラロサ、エンジェル・サンチェス、チアゴ・ビエイラ
<捕手=2人>
小林誠司、炭谷銀仁朗
<内野手=4人>
中島宏之、坂本勇人、吉川尚輝、ゼラス・ウィーラー
<外野手=4人>
陽岱鋼、丸佳浩、亀井善行、梶谷隆幸
【一軍本体】
<投手=11人>
平内龍太、戸郷翔征、田口麗斗、桜井俊貴、畠世周、高橋優貴、高梨雄平、伊藤優輔、田中豊樹、横川凱、大江竜聖
<捕手=2人>
大城卓三、岸田行倫
<内野手=6人>
湯浅大、増田大輝、岡本和真、若林晃弘、北村拓己、香月一也
<外野手=3人>
松原聖弥、石川慎吾、重信慎之介
【二軍】
<投手=10人>
野上亮磨、太田龍、戸根千明、古川侑利、井上温大、沼田翔平、堀岡隼人、山川和大、田中優大、谷岡竜平
<捕手=2人>
山瀬慎之助、喜多隆介
<内野手=5人>
中山礼都、菊田拡和、松井義弥、秋広優人、平間隼人
<外野手=3人>
立岡宗一郎、伊藤海斗、八百板卓丸
【三軍】
<投手=14人>
山崎伊織、山本一輝、笠島尚樹、平井快青、奈良木陸、木下幹也、戸田懐生、鍬原拓也、山崎友輔、堀田賢慎、與那原大剛、阿部剣友、直江大輔、高木京介
<捕手=3人>
萩原哲、坂本勇人(育成)、前田研輝
<内野手=4人>
増田陸、加藤廉、黒田響生、岡本大翔
<外野手=3人>
加藤壮太、保科広一、山下航汰
※C.C.メルセデス投手、ジャスティン・スモーク内野手、エスタミー・ウレーニャ内野手、エリック・テームズ外野手の合流日は未定。