「1番センター」奪取へ
DeNAの快足外野手・神里和毅がセンターのレギュラー獲りを誓った。この日、ファーム施設『DOCK』でランニング、キャッチボール、バッティングで汗を流した後、ZOOMでのオンライン取材に応じた。
1月5日から22日まで、中日の大島洋平らと日本生命の施設で自主トレを実施。朝9時から夕方4時まで練習を重ね「身体のバランスや使い方を、シーズンに向けて常にいい状態に」保つことを心がけた。
技術面では、盗塁について「何がなんでも行くのではなく、カウントや状況を見ながら」企画することで、成功率を向上させていく構え。バッティングでは、「どうしたら打てますかね」と質問したが、「お前は打てているからいい」と言われ、「自分のやってきたことは間違っていない」と実感したという。
今後は、「グリップを落とす感じで(スイングに)入ってから、レベルスイングにするバッティングスタイルは継続しつつ、落としてから潰す感じで力強い打球が打てるように」取り組み、「外野の間をライナーで抜く」打球を追い求ていく。
昨年は、入団後初めて開幕一軍を逃し、昇格してからもバックアップメンバーとしての役割が多く、「去年は悔しかった」と忸怩たる思いをした。今シーズンは梶谷隆幸のFA移籍により「1番・センター」の座が空席となったこともあり、「奪いたい気持ちしかない。何としてもレギュラーでやらないといけない。やるしかないと思っています」と、ハッキリと主張。目標も「打率3割以上、盗塁も数多く出来れば」と、高い位置に設定した。
俊足で左打者の外野手は、乙坂智、関根大気、楠本泰史、宮本秀明と歳も近いライバルが多いポジション。三浦新監督が強調する「競争」に勝ち残るのは誰になるのか……。神里和毅はポジションを勝ち取ることしか頭にない。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)