外国人は全選手合流日未定…
2月1日から一斉に開始される春季キャンプ。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当面の間は全球団が、無観客で実施することを発表している。三浦新体制となったDeNAは今年も一軍が沖縄県宜野湾市、ファームは沖縄県嘉手納町で本格始動。Bクラスからの巻き返しへ、キャンプの注目ポイントを探る。
●梶谷抜けた1番&正中堅手争い
昨シーズン不動のリードオフマンとして活躍した梶谷隆幸が巨人へFA移籍。ポッカリと空いた「1番・中堅」争いは今キャンプ最大の見どころだ。現状“ポスト梶谷”争いの一番手は、2019年に主に中堅で123試合に出場した神里和毅。昨季は80試合の出場ながら打率.308、出塁率.370をマークしており、そのまま「1番・中堅」にハマる可能性を秘める。三浦監督は「センターと言えば守って走れる選手」と守備範囲の広さを求めており、二軍監督時代から指導してきた宮本秀明と関根大気を今キャンプでは一軍メンバーに入れた。ファームスタートとなった桑原将志や乙坂智らも含め、ハイレベルな競争に期待したい。
●三浦監督就任で攻撃スタイルに変化?
ラミレス前監督時代は打ってつなぐ攻撃を目指していたDeNA。昨季はチーム打率、本塁打数とも12球団トップだった一方で、盗塁数と犠打数は12球団で最も少なかった。ただ、三浦監督が指揮していたイースタン・リーグでは、盗塁数、犠打数ともに全7チーム中トップの数字を記録。そもそも、一軍と二軍で異なった攻撃スタイルを展開していること自体が疑問だが、その三浦監督が一軍指揮官に昇格した今季は、得点のバリエーションが増えると予想される。練習試合やオープン戦も含め、攻撃スタイルの変化にも注目したい。
●故障者&助っ人合流遅れ…不安多き投手陣
故障者やコロナによる外国人の入国規制の影響もあり、現時点で一軍キャンプスタートの投手は計15人。他球団は20人前後が一軍メンバーに名を連ねており、DeNAは少数でのスタートとなる。中でも外国人の合流遅れは不安の種。すでに日本球界に慣れているエスコバー、ソト、オースティンへの影響は少ないと思われるが、新たに加わるロメロ、シャッケルフォードらは連携面も含めアジャスト期間が必須だ。特に、トミー・ジョン手術明けで育成契約となっているシャッケルフォードは術後の経過チェックも必要。首脳陣にとっても頭が痛いところだ。
DeNAキャンプのメンバー振り分けは以下の通り。
【一軍】
<投手=15人>
阪口皓亮、伊勢大夢、石田健大、大貫晋一、三嶋一輝、入江大生、濵口遥大、上茶谷大河、平田真吾、砂田毅樹、京山将弥、池谷蒼大、武藤祐太、平良拳太郎、国吉佑樹
<捕手=4人>
戸柱恭孝、伊藤光、嶺井博希、山本祐大
<内野手=8人>
中井大介、牧秀悟、伊藤裕季也、倉本寿彦、大和、柴田竜拓、田中俊太、宮﨑敏郎
<外野手=5人>
宮本秀明、佐野恵太、神里和毅、細川成也、関根大気
【ファーム】
<投手=20人>
東克樹、山﨑康晃、坂本裕哉、今永昇太、齋藤俊介、勝又温史、飯塚悟史、三上朋也、松本隆之介、櫻井周斗、進藤拓也、浅田将汰、髙田琢登、風張蓮、中川虎大、笠井崇正、田中健二朗、宮城滝太、石川達也、加藤大
<捕手=3人>
益子京右、髙城俊人、東妻純平
<内野手=5人>
森敬斗、小深田大地、田部隼人、知野直人、山下幸輝
<外野手=4人>
桑原将志、乙坂智、楠本泰史、蝦名達夫
※マイケル・ピープルズ投手、エドウィン・エスコバー投手、レミー・コルデロ投手、ジョフレック・ディアス投手、ケビン・シャッケルフォード投手、スターリン投手、フェルナンド・ロメロ投手、ネフタリ・ソト内野手、フランディー・デラロサ内野手、タイラー・オースティン外野手は合流日未定。