チーム第1号にサイレントトリートメント
阪神は7日、宜野座の一軍春季キャンプで今季2度目の紅白戦(7イニング制)を実施し、秋山拓巳、藤浪晋太郎らが継投した白組が7対3で勝利。注目のドラフト1位ルーキー・佐藤輝明が“プロ初安打”を放つなど、4日の一戦に続いて各選手がアピールした。
佐藤輝は紅組の「1番・右翼」で先発出場し、第1打席は秋山の前に二ゴロ、第2打席は藤浪のストレートに押されて空三振に倒れたが、6回の第3打席に右腕・谷川昌希の変化球を一二塁間に転がし右前打。プロ入り後の実戦ではこれが“プロ初ヒット”となった。
また、紅組ではドラフト6位ルーキー・中野拓夢が2戦連続のマルチヒットを記録し、「7番・一塁」で出場した育成2年目の小野寺暖が今季の“チーム第1号”となる左中間ソロを含む2安打。支配下登録を目指す若武者の強烈な一撃に、チームメートの木浪、陽川、佐藤輝らはサイレントトリートメントで祝福した。
一方、勝利を収めた白組の野手陣では、6番・井上広大が青柳晃洋から先制適時打を放ち、リードオフマンの髙山俊が3打数2安打2得点1打点と2戦続けて躍動。レギュラーポジション奪取を狙う2016年の新人王が好調ぶりをアピールしている。
投手陣は明暗分かれる結果に…
投手陣は梅野隆太郎がリードした白組の先発・秋山、同2番手・藤浪がそれぞれ持ち味を発揮して2イニング無失点で繋いだが、原口文仁と組んだ紅組の先発・青柳は2イニング目に連打を浴びて2失点、2番手の高橋遥人は味方守備の乱れも絡みながら2回3安打3四球3失点という内容。ローテ入りが期待されている4投手は、今季初の実戦登板で明暗が分かれる格好となった。
ブルペン組では、今季から投手キャプテンを務める岩貞祐太と、前ソフトバンクの加治屋蓮がともに1イニング三者凡退の好発進を見せ、加治屋の後を受けたドラフト2位左腕・伊藤将司は2者連続三振を含む3人斬り“デビュー”を飾った。
ドラフト8位右腕・石井大智は同期入団の中野に適時打を浴びて1回2失点。最終回に登板した同3位右腕の佐藤蓮は4四死球の大乱調で、7回裏二死となったところで試合は打ち切りとなった。
2月7日 紅白戦
▼ 宜野座
紅|000 001 2|3
白|021 200 2|7
▼ 白組スタメン
1.(右)髙山
2.(一)山本
3.(中)近本
4.(三)大山
5.(捕)梅野
6.(左)井上
7.(二)北條
8.(遊)小幡
9.(指)榮枝
先発P.秋山
2番手.藤浪
3番手.岩貞
4番手.谷川
5番手.石井大
▼ 紅組スタメン
1.(右)佐藤輝
2.(遊)木浪
3.(三)糸原
4.(左)陽川
5.(捕)原口
6.(中)中谷
7.(一)小野寺
8.(二)中野
9.(指)坂本
先発P.青柳
2番手.髙橋
3番手.加治屋
4番手.伊藤将
5番手.佐藤蓮