支配下契約に向けて好アピール
オリックスは9日、今キャンプ初の紅白戦(4回制)を実施。昨オフに育成選手として契約し、今キャンプでは育成唯一のA組スタートとなった田城飛翔選手(21)が白組の「2番・左翼手」で先発して2安打とアピールした。
2016年の育成ドラフトでソフトバンクに入団した田城は、プロ3年目の2019年にウエスタンリーグで最多安打を放つなど活躍したが支配下を勝ち取れず、昨オフに育成選手としての契約を更新せずに12球団合同トライアウトに参加。支配下ではなかったもののオリックスから育成選手としてのオファーを受けて入団し、プロ5年目での支配下契約を目指してアピールを続けている。
その田城は1回ウラ、一死走者なしで打席に入ると、紅組の先発・榊原翼が投じたインハイのボールに腕をたたみながら上手く反応。打球は詰まりながらもセカンドの頭上を超えてライト前に落ちた。後続は続かなかったものの、3回ウラには無死一塁という状況で打席が回り、前佑囲斗から一二塁間を破るヒットを放って無死一三塁の得点機を演出。続く太田椋の左前安打で三塁走者の佐野が生還した。
4回ウラには3度目打席が回り、二死一塁から鋭い打球を放ったが、これはショートライナーに。猛打賞とはならなかったが、悲願の支配下契約に向けて持ち味の巧打を見せつけた。
紅林と中川に一発!
紅白戦では、その他にも中嶋聡監督が期待を寄せる若手野手陣が活躍。紅組の「2番・中堅手」として先発出場した中川圭太は初回に三遊間を破るヒットを放ち、4回には左翼席にソロを放った。
また、紅組の「3番・遊撃手」紅林弘太郎が初回に甘く入ってきたボールを左翼席に運ぶなど、豪快な3ランを放ってアピール。若手という立ち位置ではないものの、レギュラー奪取を目指して6年目の飛躍を誓う杉本裕太郎もボールを引き付けて2安打1四球と結果を残した。
昨季、中嶋監督の下で多くの若手選手が経験を積んだが、その経験値を生かしてチームに食い込み、ポジションを確保できるのか。若手野手陣による更なるアピールに期待したいところだ。