一軍チャンス拡大に繋がるか
中日は9日、北谷の一軍春季キャンプで今季初の紅白戦(6イニング制)を実施。読谷組から参加した高卒3年目の石橋康太選手が攻守に渡って輝きを放った。
紅組の「8番・捕手」で先発出場し、先頭打者として入った3回の第1打席に勝野の初球を強振。痛烈な打球で左翼線二塁打とすると、三進後に1番・岡林の中犠飛で先制のホームを踏んだ。
さらにキャッチャーミットのまま「一塁」に回っていた5回、無死一塁の場面で9番・滝野の放った一塁線の痛烈な打球を華麗な身のこなしで好捕すると、自ら一塁ベースを踏んで二塁に転送し3-3-6の併殺を完成。ベンチからは驚き混じりの歓声が飛んだ。
石橋は関東一高から2018年のドラフト4位で入団した高卒3年目の捕手で、昨季はファームで打率.294、3本塁打をマーク。公式戦では三塁手としても6試合出場していたが、一塁手としての出場はなし。過去2年はほとんどが本職の捕手としての出場だった。
1年目に一軍デビューとプロ初安打を記録したものの、昨季は一軍昇格ないままファームで終戦。捕手に加えてポジションを拡大できれば、一軍での出場機会増も見えてくる。