大型ルーキーが原監督の前で猛打賞
巨人は11日、宮崎の春季キャンプで2度目の紅白戦(7イニング制)を実施。八百板、伊藤海、立岡がクリーンアップに起用された紅組が6-5で勝利した。
ドラフト1位右腕の平内龍太は紅組の先発を託され、「アピールというよりは初めての実戦だったので、自分のいまのピッチングをしようと思った」と1回を1四球無失点の上々デビュー。「思ったよりいい感覚で投げられた」と初の紅白戦登板を振り返った。
また、2メートルの長身を誇るドラフト5位・秋広優人は紅組の「6番・三塁」で先発出場し、原辰徳監督が見守るなか4打数3安打の猛打賞。第3打席は一死一・三塁から堀岡の投じた初球を三遊間へ流し打ちプロ初適時打も放った。
秋広は8日の紅白戦でも3打数2安打1盗塁と猛アピール。高卒ルーキーとはいえ、一軍キャンプ行きがかかる競争の場で2戦続けて存在感を示している。
一方、紅組の3番手として登板したドラフト4位ルーキー・伊藤優輔は、岸田行倫に2点打、若林晃弘に右越え2ランを浴びて1回3安打1四球4失点。4番・岡本和真に対しては制球が定まらず四球を許し、「良いボールと悪いボールがはっきりしてしまった」と一軍クラスを相手にホロ苦デビューとなった。
一軍&支配下の椅子を目指し猛アピール
その他で目立ったのは背番号009を背負う八百板卓丸。2019年限りで楽天から戦力外通告を受けた24歳は、初回の第1打席に左前適時打で先制点を叩き出すと、第2打席はしぶとく中前打を放ち、第3打席はイニングの先頭打者として中前打。4打数3安打1打点1得点と躍動した。
現在、巨人の支配下選手数は「63」で、上限の「70」まで余裕がある状況。支配下昇格を目指す八百板は一軍首脳陣も見守る絶好機で連日のアピールが続いている。
また、2軍スタートだった立岡宗一郎が4打数2安打2打点と2試合連続マルチヒットをマークしたほか、先発ローテ入りを目指す3年目左腕・髙橋優貴が2回4奪三振を含むパーフェクトピッチング。この日が初めての実戦出場だった岡本和真は「4番・指名打者」で先発出場し1三振1四球だった。
16日からはS班が待つ沖縄に移動して一軍の“2次キャンプ”がスタート。宮崎では那覇行きの切符をかけた熾烈な争いが繰り広げられている。
2月11日 紅白戦
▼ 宮崎
紅|500 100 0|6
白|000 401 0|5
▼ 白組スタメン
1.(右)松原
2.(遊)湯浅
3.(二)北村
4.(指)岡本
5.(捕)岸田
6.(一)若林
7.(左)石川
8.(中)重信
9.(三)香月
先発P.山川
2番手.堀岡
3番手.田中優
4番手.谷岡
5番手.戸根
▼ 紅組スタメン
1.(二)増田大
2.(捕)大城
3.(右)八百板
4.(左)伊藤海
5.(中)立岡
6.(三)秋広
7.(一)菊田
8.(遊)中山
9.(指)平間
先発P.平内
2番手.髙橋
3番手.伊藤優
4番手.古川
5番手.大江