ニュース 2021.02.12. 18:09

DeNA・牧秀悟の評価が上昇中…高まる“村田修一の再来”という期待

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DeNAの牧秀悟 (C) Kyodo News

紅白戦の初打席で挨拶代わりの一発


 2月も中旬に入り、キャンプもまもなく折り返し地点。すでに対外試合を消化した球団も出てくるなど、徐々に実戦形式の練習が増えてきた。


 そんな中、DeNAは2月7日に「一軍vs.二軍」の紅白戦を実施。三浦大輔新監督による初采配が注目を集めたこの試合で、期待のルーキーがいきなり魅せた。

 一軍の「6番・二塁」でスタメン出場を果たした牧秀悟(中央大/2位)が、初打席で左翼ポール際に特大の本塁打。その後は走塁でもアピールを見せるなど、首脳陣に強烈な印象を残した。


 牧は大学日本代表で4番任されていた選手で、ここ数年の「大学ジャパンの4番」と言えば吉田正尚(青山学院大→オリックス)や大山悠輔(白鴎大→阪神)、山川穂高(富士大→西武)といった錚々たる顔ぶれが並ぶ。

 三浦監督も、牧については「非常に楽しみ」とし、「打つだけじゃないということがわかったのが収穫」と高評価を与えた。


 これまで二塁を守ってきたネフタリ・ソトの一塁コンバートが有力視されているだけに、DeNAの二塁は確固たるレギュラーが不在。堅実な守備に加えて打撃面でも成長を見せる柴田竜拓が一歩リードしている感はあるものの、打力がウリの伊藤裕季也や、巨人から加入した田中俊太といった新戦力も控えており、牧はこの争いに挑むこととなる。

 ルーキーイヤーからのレギュラー獲得なるか…。そこで、DeNA(※前身も含む)における大卒の新人選手を振り返ってみると、意外な事実が浮かび上がってくる。近年では、今永昇太や濱口遥大、東克樹といった投手たちの活躍が目立っていたが、野手で1年目からレギュラー級の結果を残した選手を探してみると、2002年の自由枠で加入した村田修一(日本大)までさかのぼらなければならない。


村田は規定未到達も25本塁打を記録


 ここでは、「2000年以降の選手」について見ていくが、ここまでの期間において、DeNAがドラフトで獲得した大卒の野手は牧で22人目。過去の21人の中で、1年目から規定打席に到達した選手はひとりもいない。


 前述した村田は104試合に出場して25本塁打を放ったものの、打席数は373打席にとどまり、惜しくも規定打席(434打席)には届かず。その他では、山崎憲晴(横浜商科大/08年・3位)が69試合で128打席、細山田武史(早稲田大/08年・4位)が88試合で203打席に立っているのが目立つくらいだ。

 2010年以降に至っては、最多出場が楠本泰史(東北福祉大/17年・8位)の56試合(82打席)となっており、それこそ100打席以上を勝ち取った選手は不在である。


 とはいえ、大卒の野手が育っていないかというと、そうではない。

 思い返してみれば、昨季いきなり4番と主将を任され、首位打者を獲得した佐野恵太は2016年のドラフト9位で明治大から加入した大卒の野手。ほかにも、現在の二塁のレギュラー候補である柴田竜拓(国学院大/15年・3位)も大卒だ。

 しかし、この2人も1年目の出場はほとんどなかった。もちろん、本人たちの力が足りなかったこともあるが、同じポジションに絶対的なレギュラーがいたことも大きな要因と考えられる。

 例えば、佐野は筒香嘉智(現・レイズ)が退団したことで大きなチャンスが巡ってきたが、裏を返せばそれだけ筒香が大きな存在だったということ。柴田の場合も遊撃には倉本寿彦、二塁にも石川雄洋というレギュラーがいたため、なかなか出場機会を確保することができなかったのだ。


 そう考えると、繰り返しになるが今のDeNAの二塁には「絶対的な存在」がいない。これは牧にとっては間違いなく大きなチャンスだ。

 強力なライバルこそ多いものの、“打てる二塁手”の存在はチームにとって強力なピースとなるだけに、牧としてもそこで持ち味を発揮していきたいところ。

 かつての村田のように、1年目から一軍の戦力として活躍することができるか。今後も牧のバットに注目していきたい。


DeNA・近年の大卒野手

※2000年以降・育成指名は除く

小田嶋正邦(東海大/01年・3位)
村田修一(日本大/02年・自由枠)
河野友軌(法政大/02年・8位)
木村昇吾(愛知学院大/02年・11位)
呉本成徳(明治大/03年・5位)
藤田一也(近畿大/04年・4位)
桑原義行(日本大/04年・8位)
内藤雄太(八戸大/05年・大社3位)
下園辰哉(九州国際大/06年・大社4位)
松本啓二朗(早稲田大/08年・1位)
山崎憲晴(横浜商科大/08年・3位)
細山田武史(早稲田大/08年・4位)
白崎浩之(駒沢大/12年・1位)
嶺井博希(亜細亜大/13年・3位)
山下幸輝(国学院大/14年・5位)
柴田竜拓(国学院大/15年・3位)
狩野行寿(平成国際大/16年・7位)
佐野恵太(明治大/16年・9位)
楠本泰史(東北福祉大/17年・8位)
伊藤裕季也(立正大/18年・2位)
蝦名達夫(青森大/19年・6位)
牧 秀悟(中央大/20年・2位)

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