「あの時期に上がれなかったというのが、今まで野球してきたなかで一番悔しかった。試合を見ていても出たいなという気持ちもありましたし、もっと練習して自分のレベルをあげないなと思いました」。

 昨年10月に新型コロナウイルスで投手、野手ともに離脱が相次ぎ、若手選手が次々に一軍に呼ばれる中、ロッテの山口航輝は一軍に呼ばれなかった。結局、シーズン通して一軍に出場することなく2年目を終えた。ただファームではチームトップタイの7本塁打、チームトップの30打点を挙げ、8月25日の巨人との二軍戦からシーズン最終戦となった11月1日の楽天戦にかけて4番で出場するなど、34試合で4番を務めた。2年間でみっちりとファームで実戦経験を積んだ。

 振り返れば安田尚憲もプロ2年目の19年、ファームでイースタン・リーグトップとなる本塁打(19本)、打点(82)をマークしたが、1試合も一軍に出場することなく、二軍の実戦で腕を磨いた。19年のシーズン終了直後の取材で安田は「キャンプインしたときに、目標にしていたこととだいぶ違いましたけど、自分の実力がなかっただけ。来年(2020年)に向けてしっかりやっていきたい。レギュラーで出ている人たちに追いつくためにも、練習するしかないと思います」と悔しさをにじませた。

 その安田はプロ3年目の昨季、オープン戦で思うような結果を残せなかったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が6月19日に変更となり、6月に行われた練習試合で打率.375(16打数6安打)、1本塁打、2打点とアピールし開幕一軍を掴む。開幕してからは7月21日の西武戦から10月30日の楽天戦にかけて4番に座るなど、113試合に出場。自身初の規定打席にも到達した。

 山口もプロ3年目の今季、昨季の安田のように一軍定着を目指す。まずは、練習試合、オープン戦で“結果”を残していかなければならない。春季キャンプ中のオンライン取材で山口は「打つだけではダメだと思いますし、守りもしっかりしないといけないと思うので、どこまで残れるかわからないですけど、しっかり自分の長所をアピールしていれればなと思います」と決意を述べていた。今季初実戦となった2月13日の楽天との練習試合でセンター前に安打を放てば、慣れない一塁の守備でも、4回に黒川史陽、5回に田中貴也、8回に村林一輝が放った一、二塁間の当たりを広い守備範囲で、しっかりと処理しアウトにするなど好守備を見せた。

 「今年は勝負の年」と山口は今季にかける思いが非常に強く、春季キャンプ中にオンラインで取材したときも“今年はやってやるぞ!”という思いがひしひしと伝わってきた。山口も昨季の安田のように“3年目”の今季、一軍で経験を積み、一軍定着、レギュラー定着への第一歩にしたい。そのためにも、練習試合、オープン戦でコンスタントに結果を残していきたいところだ。

文=岩下雄太

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