主砲が貫禄と進化の兆し見せる
ヤクルトは15日、浦添の春季キャンプで今季初実戦となる紅白戦(5イニング制)を実施。2回に4得点を挙げた紅組が4-1で逆転勝ちを収めた。
紅組は初回こそ三者凡退に終わったが、2回先頭の4番・村上宗隆が左前安打で出塁すると、すかさず二盗で揺さぶり後続の連打で生還。さらに、初回の守りで失点のキッカケとなる失策を犯した8番・太田賢吾が満塁走者一掃の右線適時二塁打を放ち、白組先発の金久保優斗を攻め立てた。
4番の村上は金久保に対峙した第2打席と、2番手・今野龍太と対戦した第3打席は四球で出塁し全3打席出塁。2回の二塁盗塁に続いて、4回には一死一二塁から右飛で二塁へタッチアップ。好判断で先の塁を陥れ、高い走塁意識を垣間見せた。
三塁の守りでも軽快にゴロをさばき状態の良さをアピール。キャンプ前には新型コロナウイルスの陽性判定を受けて調整の遅れを心配された時期もあったが、今季初の実戦で順調な調整ぶりを示している。
台頭が期待される新戦力は…?
山田哲人や青木宣親、内川聖一が欠場した一戦でチャンスを得たルーキー組では、ドラフト4位の元山飛優内野手が白組の「2番・遊撃」で先発出場し2打数1安打。初回に今季の“チーム初安打”となる中前打で得点機を演出した。
同じく紅組の「1番・中堅」で先発出場したドラフト5位の並木秀尊は2打数0安打1得点。第1打席はニゴロ失策で出塁し先制のホームを踏んだが、第2打席は2年目右腕・大西の変化球にバットが空を斬った。
若手投手陣では白組の先発・金久保が2イニング目に崩れて1回2/3を4安打3四球4失点となった一方で、紅組投手陣は先発再転向を目指す5年目左腕・寺島成輝が2回1安打1失点(自責0)、大西が2イニング打者6人を完全投球と好投。
育成選手として加入した前楽天の近藤弘樹も、5回表は四球をキッカケに得点圏に走者を背負ったものの、特別ルールで続投した5回裏は中村悠平、山崎晃大朗、中山翔太を3人斬り。150キロに迫る速球を軸に、打者8人に対して1安打1四球1三振で無失点だった。
2月15日 紅白戦
▼ 浦添
紅|040 00|4
白|100 00|1
▼ 白組
(中)並木|ニ失、三振
(遊)元山|中安、ニゴ
(三)廣岡|右犠、左飛
(一)西田|三ゴ、投ゴ
(二)宮本|一ゴ、三ゴ
(捕)中村|三振、遊ゴ
(左)山崎|遊ゴ、三ゴ
(右)中山|三飛、三振
(指)松本直|投直
先発P.金久保|1回2/3、4失点
2番手.今野|2回、0失点
3番手.近藤|1回、0失点
▼ 紅組
(中)塩見|三振、四球、三振、三ゴ
(右)坂口|遊ゴ、三振、左飛、右安
(左)荒木|三ゴ、右犠、左安、遊飛
(三)村上|左安、四球、四球
(遊)西浦|右安、三ゴ、右飛
(一)松本友|左安、三振、三ゴ
(捕)古賀|四球、中安、投ゴ
(二)太田|右2、中安、四球
先発P.寺島|2回、1失点
2番手.大西|2回、0失点
3番手.近藤|1回、0失点