昨年のドラ1左腕に開花の兆し…?
日本ハムは18日、タピックスタジアム名護で紅白戦を実施。白組の先発として登板したプロ2年目の河野竜生投手(22)が、3回パーフェクトの快投で首脳陣にアピールした。
相次ぐ天候不良によって紅白戦や練習試合がことごとく流れ、実戦が不足していた今春の日本ハム。そんな事情もあって、この日はもともと練習日の予定だったが、急遽紅白戦が実施されることとなった。
なかでも輝きを放ったのが、2019年のドラフト1位左腕で、今年がプロ2年目のシーズンとなる河野。この日はルーキー捕手で同い年の古川裕大とコンビを組み、チームメイトを翻弄していく。
初回、先頭の松本剛から空振り三振を奪うと、そこから3イニング・打者9人を相手にパーフェクトピッチ。毎回の4奪三振を記録して、付け入るスキを与えなかった。
ゆったりとしたモーションから放たれるストレートは、140キロ台前半でも打者が前に飛ばすのに苦労するほどの威力を見せ、そこに100キロを割る大きなカーブも織り交ぜる緩急自在の投球。即戦力として期待を受けながら、もうひとつ期待に応えられなかった1年目を経て、今季の飛躍を予感させるような好投を見せた。
近年は投手陣の運用に苦しみ、そんな中で今年はエースの有原航平がメジャーに移籍。チームとして先発ローテの再編が急務となる中、2年目左腕がこの時期に良いアピールを見せたことは、指揮官にとってもこれ以上ない朗報だろう。
今年は新戦力に加え、ベテランの金子弌大や、この日紅組の先発として登板した西村天裕ら、“配置転換”組もひしめくローテーション争い。激しいサバイバルレースを制し、開幕ローテのイスを掴むのはどの選手か…。引き続き見逃せない争いが続く。
河野竜生・プロフィール
ポジション:投手
投打:左投左打
生年月日:1998年5月30日(22歳)
身長・体重:174センチ・84キロ
出身地:徳島県
球歴:鳴門高-JFE西日本-日本ハム(19年・1位)
[昨季成績] 12試(60.1回) 3勝5敗 防5.07