室内ブルペンの時代にその魅力を
今年3月のグランドオープンに向けて着々と衣替えを進めている西武の本拠地・メットライフドームにおいて、新たな座席が完成に近づいている。
現在、完成に近づいているのは一塁側に28席、三塁側に26席、計54席が用意される『ブルペンかぶりつきシート』。プロ野球の本拠地の多くはブルペンが室内にあり、メットライフドームは観客席にいながらブルペンを見られる貴重なスタジアムの1つ。そのブルペンエリアを覆うように通常の内野席より、肉厚なクッションと、シート幅550mmの座席が完成間近となっている。座席の前方には幅200mmのカウンターがあり、食事を楽しむことも、カメラを置いてシャッターチャンスに備えることも可能だ。
様々なデバイスやサービスにより、どこにいても試合を観戦することは可能だが、ブルペンの一部始終を、テレビでは味わえない光景を見るには、この席に腰を据えるしかない。近年の西武を支える強力ブルペン陣が、どのようにして気持ちを切り替え、どのような調整をして、マウンドに向かうのか。そのブルペン陣の姿に加え、試合前には当日の先発投手が最終調整を行う姿を目にすることもできる。リッチなシートで優雅なひと時を過ごしながら、ブルペンに走る緊張感も味わえる貴重な座席となりそうだ。
▼ 広報部員コメント
我々広報部員は試合中、ベンチ裏の選手サロンというところで選手のコメント等を取得していますが、中継ぎ投手たちはロッカーから階段を下って、この選手サロンに立ち寄り、タオルを取ってブルペンに向かうというルーティンがあります。そこで見る彼らの顔はそれぞれ。既に戦闘モードの投手、リラックスした表情の投手、様々です。
きっとこの「ブルペンかぶりつきシート」は戦いの場に行く選手の直前の顔を見られる一番の座席なのではないでしょうか? めったに見られないその姿にかぶりついて見ていただきたいです。