ニュース 2021.02.28. 22:30

【eBASEBALL】e日本シリーズはセ・パの頂上決戦!ソフトバンクがeCSを突破

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©Nippon Professional Baseball / ©Konami Digital Entertainment

“もうひとつのプロ野球”はクライマックスへ


  一般社団法人日本野球機構(以下、NPB)と株式会社コナミデジタルエンタテインメント(以下、KONAMI)がタッグを組んで開催している“もうひとつのプロ野球”こと『eBASEBALL プロリーグ』の2020シーズン。

 ペナントレースは年明け・1月10日(日)に全日程を終了していたが、頂点を決するポストシーズンの開幕を前に、首都圏を含む11都府県で緊急事態宣言が発出。その影響を受け、『コカ・コーラ eクライマックスシリーズ』と『SMBC e日本シリーズ』が延期となっていた。

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 1カ月以上の“空白の期間”を経て、2月27日(土)に『コカ・コーラ eクライマックスシリーズ』がついに開幕。この日はパ・リーグのファーストステージ・ファイナルステージがそれぞれ行われ、リーグ優勝に輝いたソフトバンクが日本シリーズへの出場権を掴んだ。


すべてをひっくり返したキャプテンの一打


 繰り返しになるが、レギュラーシーズンから1カ月以上の間隔を空けて迎えたCSの舞台。前日のセ・リーグと同様、パ・リーグの王者もぶっつけの初戦は苦しい戦いを強いられる。

 ファーストステージを2連勝、それも序盤で先制しての先行押し切りで勝ち上がってきたオリックスに対し、トップバッターの大上拓海は初回こそオリックス打線をゼロで抑えるも、2回に先制点を許し、3回には2失点。勢いに乗るオリックス・藤本洋介の前に0-3とリードを許す。

 中盤を任された平山大輝は持ち場の3イニングをゼロで封じるも、得点を挙げられないまま試合は終盤へ。3番手でキャプテンの加賀谷颯太が満を持して登場する。

 レギュラーシーズンで首位打者・本塁打王・打点王の三冠に輝き、今季の「ベストプロリーグプレイヤー」に輝いた押しも押されぬエースであるが、立ちはだかるのもオリックスのキャプテンにして、昨季のベストプロリーグプレイヤー・指宿聖也。3イニング勝負では2-1と勝ち越すも、トータルスコアは2-4。序盤で相手の勢いに押されてしまい、初戦を落として後がない状況に追い込まれてしまう。


 インターバルを挟んで迎えた2戦目も先制を許し、6回にようやく1点を返したものの、残る攻撃はあと3イニング…。絶体絶命の状況で、嫌な流れを断ち切ったのがキャプテンだった。

 オリックスも今季の最優秀防御率に輝いている守備の達人・高川悠で逃げ切りを図ってきたが、加賀谷は下位打線からチャンスをつくり、7回裏に一死満塁の大チャンス。外野フライでも同点という場面だったが、加賀谷は迷わず強振を選んで起死回生のグランドスラム。三冠王の実力と持ち前の集中力を発揮し、ひと振りで試合をひっくり返した。


 これで成績は1勝1敗のタイ。引き分け以上でeCSの突破が決まるという状況を作ったソフトバンクだったが、大上は難敵・指宿を2回までゼロで抑えながら、3回に2失点。裏に1点こそ返したものの、またも先制点を許してしまう。

 2番手の原も、5回に不運なバッテリーエラーで1点を失ってしまい、1-3とビハインドの状況で終盤戦へ。しかし、ソフトバンクには頼れるキャプテンがいる。7回裏、チャンスを作って代打の明石健志が適時打。まず1点を返して相手にプレッシャーを返すと、8回は一死から松田宣浩は右中間に叩き込む起死回生の一発。3-3と試合を振り出しに戻し、一気に形勢を逆転。9回表を3人で斬り、引き分け以上が確定した段階で試合終了。リーグ王者・ソフトバンクが苦しみながらもeCSを突破。『SMBC e日本シリーズ』への切符を掴んだ。


貫いた「笑顔」、「楽しむ」という姿勢


 試合後、キャプテンの加賀谷颯太選手にお話を伺うと、第一声は「日本シリーズに出ることはプロ1年目からの目標だったので、その舞台に立てることがとにかく嬉しいです」。プロリーグ発足初年度からホークスひと筋でプレーしてきた男は、試合の時の真剣な眼差しとはまた違った安堵の表情を見せた。

 レギュラーシーズンからこの日までの1カ月間については、「みんなの自主性に任せていました。延期が決まった時も、いつ開催できるかは分からない状況だったので、ひとまず力を抜いて、リーグ優勝の喜びを噛み締めたりもしながら。日程が決まるまではそれぞれでやっていこうと」と振り返り、大一番を見据えるというよりは、オン/オフの切り替えに重きを置いて過ごしていたとのこと。いざ迎えた初戦、コントローラーを握った時には「ちょっと緊張はしましたね」と正直な感想も吐露したが、「わりとすぐにホームランも出たので、そこからはスッと入れたというか、ずっと自分のプレーができましたね」と振り返る。


 しかし、チームは初戦を落として崖っぷち。それでも、重視していたのは「楽しみながらやる」ことだったと言う。

 「シーズン中にやってきたことを改めて思い出しながら、僕らはずっと『楽しんでプレーする』ということをやってきたので、それを忘れずに行こうと」。2戦目がはじまるにあたっても、「追い込まれたら負ける。初戦は負けたけど、2個とれば勝ちなんだからということをみんなで共有して、笑顔でプレーしようよと言い続けました」と、見ている我々が想像する以上に、チームは前を向いていた。

 迎えた7回、出番が巡ってきた加賀谷。初戦と同じくビハインドの状況だったが、上述の通り“一撃”で試合をひっくり返して見せる。

 起死回生の逆転満塁弾については、「絶対に打てると思っていました」と振り返る。一死満塁の場面だったが、「正直、ホームランかゲッツーかなと。eBASEBALLだと、強振した打球が強いゴロになって正面を突いてしまって併殺…というのがたまにあるんです。ただ、7回であと2回攻撃も残っていた場面なので、『最悪ゲッツーでもいいか』とある意味開き直っていました」と、打席での心境を吐露。「もう割り切ってホームランを狙っていって、打ったら盛り上がるだろうなぁということだけ考えていきました」と、そんな思い切り良さが好結果につながったことを教えてくれた。


 ひとつ取り返し、1勝1敗で迎えた最終決戦。いざプレイボール…というところで配信のトラブルにより少し間が空くというアクシデントもあったが、その点については「緊張などはなくて、むしろみんなで『やってやるぞ!』と前向きな気持ちになれました」とのこと。つづけて、「オリックスの選手たちは午前中からずっと試合を続けてきて疲労もあると思うので、自分たちの方がコンディションも良いから強気で戦っていこうという共通認識で試合に臨めたと思います」と、良いムードで決戦に迎えたのだと言う。

 とはいえ、3戦目もオリックスに先制を許す展開。出番が巡ってきた7回の時点で1-3と、今度もビハインドからの登場となったが、「最後は『仕方がないやつらだなぁ』という感じでした(笑)自分自身としても、そこに至るまでの段階で手ごたえもあったので、もう『任せとけ!』という気持ちで」と当時の心境を振り返る。

 相手も逃げ切りを図るべく、初戦で先発した山本由伸をぶつけてくる必勝体制で向かってきたが、「その起用も想定内でしたし、山本投手もスタミナが削られた状態だったので、最後までは投げられないなという見立てでした。なので、7回は結果的に1点止まりではありましたが、スタミナを削ることができればOKと。終盤3イニングをフルに使ってひっくり返せば良しと」と、慌てることはなかった。

 「ラスト3イニングでどうにかする、というイメージを持ってずっと練習をしてきていたので、そこは自信を持っていました」という言葉の通り、つづく8回に殊勲の1点をゲット。山本のスタミナが切れかけながら、続投という決断を下した相手に対して、熱男のひと振りで1点をもぎ取ったというドラマチックな展開も、男にとっては“イメージ通り”のことだった。


 いよいよ3月6日(土)には、プロ入り当初から待ち望んでいた『SMBC e日本シリーズ』がやってくる。

 ホークスと言えば、リアルのプロ野球でも日本一4連覇を達成。eBASEBALLの舞台でも“追われるもの”としての重圧を受けながらの戦いになるが、「やっぱりそう見られるのは仕方がないことですし、過去2年は苦しんだりもしていましたけど、そういったものもすべてプラスに受け止められるようになりましたね」と、チームを束ねるキャプテンは笑う。

 「負けると厳しい声もありますけど、そういったものも含めて、ホークスの一員として戦っていることを幸せに思いながら、笑顔で戦っていこうと」。2018年のドラフト2位でプロプレイヤーとなり、実力で築き上げた“大黒柱”という現在の地位。どんな時も笑顔で、背中でチームを引っ張ってきた頼れるキャプテンが、鷹を悲願の頂点へと導く。


▼ ソフトバンクのキャプテン・加賀谷颯太選手

ホークスファンの皆様には、
「お待たせしました」というのが第一ですね。
ようやくここまで来ることができました。
リアルのプロ野球では日本一4連覇中ということで、
今年は5連覇を目指して戦っていく中で、
そのスタートを勢いづけられるような
良いニュースを届けることができるように、
チームを頂点へと導けるように頑張りますので、
ぜひ応援よろしくお願いします!


コカ・コーラ eクライマックスシリーズ/2月28日(日)の結果


1st:オリックス(パ2位)- 西武(パ3位)

○ オ 8 - 0 西 ●
○ オ 6 - 4 西 ●
────────
オリックスがファイナルステージ進出!


fin:ソフトバンク(パ1位)- オリックス(パ2位)

● ソ 2 - 4 オ ○
○ ソ 5 - 2 オ ●
△ ソ 3 - 3 オ △
────────
ソフトバンクがe日本シリーズ進出!


SMBC e日本シリーズ


▼ 3月6日(土)
 DeNA(セ1位) - ソフトバンク(パ1位)


☆レギュレーション
・両リーグの『コカ・コーラ eクライマックスシリーズ』の勝者同士が対戦。
・対戦は最大3試合(9イニング制)で行い、2勝先取したチームが日本一。
・各試合ともに3イニング毎にプレイヤー交代を行う。
・3ゲームを通して同じメンバー構成でのロースターを組むことはできない(並べ替えも不可)。

・延長あり(タイブレーク方式)
・攻守/DH制については下記の通り。
[第1試合]
両チームの代表によりくじ引きを行い、先攻・後攻と、DH制の有無のどちらかを両チームが一つずつ選択。

[第2試合以降]
1試合ごとに先攻・後攻とDH制の有無の入れ替える。


▼ 詳細は公式サイトまで



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