2021.03.05 13:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 5 | 終了 | 1 | オリックス・バファローズ |
横浜 |
新生ベイがハマスタ白星発進
三浦ベイスターズがハマスタでの初陣となった5日のオリックス戦に5ー1で快勝し、ファンに白星を届けた。
DeNAは、2月に上々のピッチングを披露し、開幕ローテの期待がかかる京山将弥が先発登板。「イニングが延びて、ホームグラウンドでどういうピッチングをするのか」と語っていた三浦大輔監督に注視される中でのマウンドとなったが、最速150キロのストレートと、140キロを超えるカットボールを中心に組み立て、予定の4回を無失点に抑えるピッチングを見せた。
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4回には、吉田正尚のファーストゴロを処理する際に牧と譲り合うようなミスもあったが、「慌てることなく、ミスを自分でカバーできるように」と気持ちを切り替え、ジョーンズ、モヤの助っ人コンビをそれぞれ148キロと149キロのストレートで空振り三振に斬ってとる圧巻のピッチングを披露し、これで練習試合からの連続無失点を10イニングとした。
打撃面では2回、一死一二塁の場面で打席に入った嶺井博希が、球界を代表する右腕・山本由伸が投じた153キロのストレートをセンター左に放り込んで3点を先制。「積極的に、タイミングを早くとることを強く意識した」結果が奏功した。
守りの面でもピッチャーのいい所を引き出し、相手打線にホームを踏ませない好リードを披露。バッテリーを組んだ京山も「緩急やインコースに突っ込むなど、嶺井さんのリードのお陰」と感謝した。
7回には嶺井の後を受けてマスクをかぶった戸柱恭孝が、アンダースローの中川颯からレフト前にタイムリーを放つなど、捕手陣がそれぞれアピール。ここから開幕へ向け、キャッチャーのポジション争いも熾烈を極めていきそうだ。
三浦監督「テンションも上がった」
試合後、三浦監督は「ファンの方々の前で試合ができて、プロ野球人としての気持ちも違って、テンションも上がり非常に良かった」と、観客の入ったハマスタでの初陣を喜んだ。
京山については「ボールに力もあって、膝元にボールが集まっていた。非常に良かった」と高評価。「昨年の悪い時は、押し込めずにボール先行で苦しいピッチングになっていたが、今年はストライク先行でより自信を持って投げられている」と振り返り、「結果も出しているし、安定感も出てきた。ローテに入ってくるだけのものを見せてくれている」と、開幕ローテ入りを示唆した。
吉田正尚の打席では、サードの宮崎敏郎をファーストとセカンドの間に配置する大胆なシフトや、盗塁も2回仕掛けるなど、随所に“番長カラー”を見せたオープン戦初戦。横浜の街では、番長ベイスターズの新たな船出に、期待感が高まっている。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)