スペシャリスト期待の4年目
DeNAの快足外野手・宮本秀明が7日、BCリーグ・神奈川フューチャードリームスとのファーム練習試合で4盗塁2得点と自慢の足でかき回し、開幕一軍入りへ猛アピールを見せた。
「2番」で先発出場した宮本は3回、得点圏に走者を置いて右前先制適時打を放つと、左腕相手に二盗を成功させチャンスメーク。5回は四球で出塁し二盗を決め、相手バッテリミスを突いて三進し、伊藤裕季也の犠飛で生還した。7回も四球で出塁後に立て続けに二盗、三盗を決め、相手のバッテリーミスでまたしてもホームを踏んだ。
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ちなみに相手捕手はBCリーグで昨季トップの盗塁阻止率.533を記録した竹並孝基選手。ファームの練習試合とはいえ、独立リーグ屈指の“名捕手”を相手に上々のアピールとなった。
今季から指揮を執る三浦監督は、キャンプから走塁面での意識付けを盛んに行っており、昨年までのビッグベースボールに小技を含め「1点をいかに取るか」をテーマに掲げている。宮本は昨年まで一軍での出場機会には恵まれていなかったが、チーム方針の転換もあって今季は春季キャンプから一軍に抜擢されており、“足のスペシャリスト”としても期待を寄せられている。
特に今季は打線の軸を担うはずだったネフタリ・ソトとタイラー・オースティンの来日時期が不透明なだけに、開幕までに機動力を生かした攻撃オプションも手にしておきたいところ。3月26日の開幕戦まで約3週間、今後のアピール次第では、4年目の宮本が番長野球の成功を占うキーマンとなる可能性もありそうだ。
なお、この試合には武藤祐太、砂田毅樹、伊勢大夢、国吉佑樹といった実績ある投手陣も登板し、それぞれ1回無失点。シーズン開幕を見据えて調整を続けている。
取材・文・写真=萩原孝弘