いよいよ明日、実戦デビュー登板へ…
東日本大震災から10年。東北が生んだ球界の宝が、あすの“デビュー戦”を前に心境を語った。
あす12日、ZOZOマリンで行われるオープン戦・中日戦。ロッテの2年目・佐々木朗希投手(19)が、ついに実戦デビュー登板を迎えようとしている。
岩手・大船渡高から、2019年のドラフト1位でロッテに入団。190センチの長身から160キロを超える剛速球を投げ込み、“令和の怪物”として大きな注目を浴びた右腕。1年目の昨季はプロの世界で戦うための体づくりに専念し、実戦のマウンドには立つことなくルーキーイヤーを終えていた。
待ちに待った本拠地での実戦登板。佐々木は「正直、今から少し緊張をしています。明日も緊張をするとは思いますが、楽しんで自分らしく投げることができればと思います」と、正直な想いを述べつつ、静かに闘志を燃やす。
また、東日本大震災から10年にあたり、東北・岩手生まれの19歳は「少しずつではありますが、復興が前に進んでいることはすごくうれしく思います。そしてボク自身も前に進んでいけたらと思っています」とコメント。
つづけて「今年は10年という節目ではありますが、ボクにとっては3月11日は毎年忘れることが出来ない日。3月11日は毎年特別な日だと思っています」とし、「10年前のボクはたくさんの人に支えてもらい助けてもらい、勇気や希望をもらいながら頑張っていくことが出来ました。プロ野球選手となった今は、逆に勇気や希望を与えることができうる立場にあると思っています。今後、自分が勇気や希望を与えられる存在となれるように頑張っていきたいです」と意気込みを語った。