完全復活へ、9年目で初の開幕投手

　阪神の開幕投手に決定している藤浪晋太郎投手（26）が12日、西武とのオープン戦（甲子園）に先発登板。初回に3点を失ったものの2回以降はゼロを並べ、初の大役へ弾みをつけた。

　初回、先頭の金子を空振り三振に仕留めたものの、2番・鈴木に四球を与えたあと、大阪桐蔭高の1学年後輩にあたる3番・森に左越えの先制適時二塁打を浴びた。続く山川には左中間突破の適時二塁打を許し2失点目。5番・栗山には中前打でつながれたあと、6番・外崎には3失点となる右犠飛を許した。

　立ち上がりは制球に苦しんだが、2回はテンポ良く8球で3者凡退。3回は一死から四球と暴投で得点圏に走者を背負ったが、山川を投ゴロに仕留めるなどゼロを刻んだ。4回も一死から四球を与えたものの、8番・ブランドンを二ゴロ併殺に仕留め結果3人斬り。5回はすべて内野ゴロで3つのアウトを奪った。

　藤浪は5回81球、3安打3失点、3奪三振3四球の内容で降板。立ち上がりは変化球が決まらず真っ直ぐを狙われるケースが目立ったが、変化球が決まりだした2回以降は、的を絞らせない投球でアウトを重ねた。

　昨季は中継ぎメインでシーズン1勝に終わったものの、再び先発で勝負する今季は春季キャンプからの好調ぶりを買われ初の大役に大抜擢。26日に行われるヤクルトとの開幕戦（神宮）に向け、「結果で示したいし、せっかく選んでいただいたので頑張りたいと思います」と意気込みを口にした。