ニュース 2021.03.15. 11:00

益田の背中を追うロッテ・小野 “勝ちパターン”入りに意欲

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ロッテ・小野郁[撮影は2020年]
 昨季シーズン最終盤に巨人からトレードで加入しセットアッパーを務めた澤村拓一がレッドソックスに移籍し、ロッテの“8回の男”、“勝ちパターンの投手”の枠が空いた。昨季の実績からいえば勝ちパターンの7回、8回に唐川侑己、ハーマンが起用されることが現実的ではあるが、この男の存在も忘れてはならないだろう。ロッテ移籍1年目の昨季、シーズン自己最多の40試合に登板し大ブレイクした小野郁だ。

 小野自身も「投げるからには、勝ちパターンでというのはありますし、オープン戦でしっかりアピールして食い込めたらなと」と意気込む。

オフは昨年に続き益田と自主トレ



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 昨季一軍で経験を積んだ小野は、今季に向けて「1年間戦える体力といいますか、(シーズン中に)疲れが出てくるとは思うんですけど、それを最小限に抑えられるように走って体力をつけてというのをやっていました」と自主トレでは下半身の強化に励んだ。

 昨季はチームメイトの益田直也、二木康太をはじめ、他球団の実績のある投手たちと自主トレを行い、「僕よりも年齢が上なのに走っていた。長い間活躍している人は、年を重ねても走るんだなと思って、自分も走れるようにやっていきたいと思います」と、昨年2月の取材で“走ること”の重要性について語っていた。

 今年の自主トレでも“下半身の強化”を重点的に行ったのは、昨年の自主トレで先輩たちから学んだことが関係しているのだろうかーー。

 「今年も益田さんと一緒に自主トレをさせてもらって、益田さんはめちゃくちゃ走っているし、僕も将来は益田さんみたいに抑えを任されるような存在、選手になりたい。しっかり見習ってやらせてもらっています」。

 先輩である益田の背中を見て“走ること”の重要性を学び、小野の口から将来は抑えを任せられるような存在になりたいという頼もしい言葉も返ってきた。

 昨季は試合中にブルペンで過ごす中で、益田からは様々なことを教わったという。

 「去年はまだ配球とかが、自分のなかで曖昧な感じでやっていたので、ブルペンで試合を見ながら配球のことを話したりして、自分の中でも配球の考え方とか変わっていったのかなと思います」。

 昨季ルーキーだった佐藤都志也と公式戦では9試合バッテリーを組んだが、「佐藤もまだ1年目ということがあったので」と、益田からもらった助言を参考に「自分が引っ張っていくではないですけど、配球を考えながらやっていましたね」と明かした。

力を入れているフォーク


 自主トレで1年間戦うための準備を行ってきた小野は、オープン戦で“生命線”と話す力強いストレートを投げ込んでいるが、ストレートとともに力を入れて取り組んでいるのがフォークだ。

 「スライダーは去年くらいから自信を持って投げられている。今はスライダーだけでは不自由なのかなと思っているので、フォークの練習をしています」とその理由を説明する。特に3月12日の中日とのオープン戦で、滝野要を空振り三振に仕留めたフォークは、ストライクゾーンからボールゾーンに鋭く落ちる素晴らしいボールだった。

 「一昨年までだったら、試すということもなかったんですけど、今年に入ってちょっとずつ自分が試したいボールを使って投げられています」。昨季1年間の活躍で自信が深まり、昨季以上にシーズン中で使いたいと思っているボールを、対外試合の場で試すことができるようになったのだろう。これも小野の成長の証といえそうだ。

 実戦でフォークを試している一方で、ここまでの小野の投球を見ていると、スライダーの割合が少なく、特に縦に落ちるスライダーはほとんど投げていないように見える。

 「12日の中日戦は(スライダーを)いつもより多めに投げたんですけど、中日戦くらいじゃないですかね。あとはほとんどまっすぐとフォークしか投げていないですね」。

 対外試合で自分が試したいことを行いながら、2月の対外試合から7試合・7イニングを投げて許した失点がわずかに1。セットアッパーのポジションを勝ち取るために結果が求められるなかで、このあたりはさすがだ。開幕まで2週間を切った。開幕に向けて、残り5試合となったオープン戦では、シーズンに向けて大事な調整の場となる。

 「与えられた場所でしっかり結果を残して、自分で勝ちパターンを掴みとれたらいいと思います」。

 澤村が退団し、昨季以上に小野にかかる期待は大きい。その期待を結果で応え、守護神・益田に繋ぐ“セットアッパー”を勝ち取ることができるか注目だ。

取材・文=岩下雄太

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