ニュース 2021.03.21. 06:09

“21世紀枠”対決に、九州大会決勝の“つづき”も…? 春のセンバツ・3日目の見どころ

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昨秋の九州大会を制した大崎高校 (C) Kyodo News

春のセンバツ・21日の見どころ


 新型コロナウイルスの影響によるまさかの中止から1年…。聖地に球児たちの姿が帰ってきた。

 19日(金)に開幕した『第93回選抜高等学校野球大会』。ベースボールキングでは、プロアマ野球研究所とタッグを組んで、公式YouTubeチャンネルでアマチュア野球特化企画「みんなのドラフト」を展開中。

 今回はスカイAのドラフト中継でもお馴染みのスポーツライター・西尾典文氏に、センバツの対戦カードの見どころを紹介してもらった。


九州大会の決勝の「つづき」…?


▼ 第1試合(09時00分)
具志川商(沖縄)- 八戸西(青森)

 今年は4チームが選出された21世紀枠。ここは21世紀枠で初の甲子園出場を勝ち取ったチーム同士の対戦になった。

 西尾氏は「21世紀枠対決ではあるんですが、この2チームはともに県大会を勝ち進んでいまして、具志川商は九州大会に、八戸西は東北大会に出場を果たしています。“21世紀枠”と聞くと力が落ちるのかなと言うイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、力のあるチームなんですよね」と説明する。

 つづけて、「公立校なので選手層がとても厚いということはありませんが、両チームともにエースを中心にまとまっている印象があります。具志川商は新川俊介投手、八戸西は福島蓮投手。福島投手は190センチくらいあって、公立校のエースではありますが、プロからも熱視線を浴びる素材です」と、両エースの投げ合いに期待を寄せた。


▼ 第2試合(11時40分)
福岡大大濠(福岡)- 大崎(長崎)

 3日目の最注目カードとなりそうなのが、昨秋の九州大会・決勝戦の再戦。西尾氏に聞くと、「再戦と言うよりも、“つづき”という感じですかね」と言う。

 というのも、「九州大会の決勝戦で戦いましたが、福岡大大濠は左腕の毛利海大投手、大崎は坂本安司投手というエースがどちらも投げていないんですよね」と、九州大会の決勝はともに1年生(新2年生)の投手による投げ合いだった点を挙げ、「先を見据えて隠していたわけではないとは思いますが、ここが実際に甲子園で再び戦うことになったというのはおもしろいですよね」と昨秋からの流れについて解説。

 「おそらくはエース同士の投げ合いになるのでは、と思っています。特に福大大濠にとってはリベンジマッチ。一度やられた相手に対してどう戦いにいくのか、楽しみです」と、注目ポイントを挙げた。


▼ 第3試合(14時20分)
明豊(大分)- 東播磨(兵庫)

 第3試合にも21世紀枠のチームが登場。東播磨は春夏通じて初の甲子園出場となるが、西尾氏は「21世紀枠で出場の公立校ですが、昨秋は近畿大会まで勝ち上がって良い試合を見せていました。力のあるチームですよ」と紹介する。

 対する明豊と言えば、高校野球ファンにとってはお馴染みの九州の強豪。「3年連続のセンバツ出場ということになりますかね。九州で最も安定して強いチームと言っても過言ではないかなと思います」と、西尾氏もその安定感を高く評価している。

 興味深い対決になるが、「ただ、その明豊とて侮れない相手ではないかなと。近畿で揉まれる東播磨の一発も大いにあると思いますし、締まった好ゲームになるんじゃないかなと思っています」と解説した。


☆協力:プロアマ野球研究所
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