2021.03.20 14:00 | ||||
阪神タイガース | 2 | 終了 | 1 | オリックス・バファローズ |
京セラD大阪 |
開幕2戦目の先発が当確
オリックス高卒2年目左腕・宮城大弥投手が20日、京セラドーム大阪で行われた阪神とのオープン戦に先発登板し、6回11奪三振の快投を披露した。
カーブを中心に緩急をうまく使いながら4回2/3まで、9奪三振のパーフェクトピッチングを披露。二死からサンズにヒットを許したが後続をしっかりと抑え、5回を1安打、無四球、無失点という内容で終えた。
>>DAZNの1カ月無料トライアルはこちら<<
その後、6回に先頭の山本泰寛に高めに入ったボールを左中間へ運ばれて二塁打を許し、犠打で一死三塁となると、近本光司のピッチャー強襲内野安打で先制点を奪われた。しかし、後続を2者連続三振に斬って、最小失点で降板。6回を94球、3安打、11奪三振、1失点という上々の内容で開幕2戦目の先発に向けて弾みをつけた。
降板後、宮城は「初回から5回までは体のバランスだったり、テンポを意識しながらやれて、けっこう自分の球を扱えた」と振り返り、「このオープン戦の中で良かったなと思う球が多かったので、自信をつけてさらに良いピッチングが出来るように頑張りたい」と手応えを口にした。
また、効果的に緩急を使えていたことについては「ストレート一本だと打たれてしまうので、(緩急を使うことを)練習してきた。カーブをあんなに投げることはなかったので、自分としてもピッチングの幅が広がったのかなと思う。自分は真っ直ぐとスライダーのピッチャーで、昨年はどちらかに絞られてしまうことが多かったので、カーブを身につけて緩急で打者を抑えられて良かった」と、狙い通りの形で結果が出たことに満足感を示した
「心に余裕が出来た」という宮城は、「きょうはバッターや周りがよく見えた。バッターが狙ってるだろうなと気づいたときには、首を振って自分が投げたい球を投げ、三振も奪えた」が、失点を喫した6回は「先頭をどうしても出したくないという気持ちが先走ってボール先行で入ってしまい、一番ダメな長打を打たれてしまった。ピッチャーライナーも詰まらせたのに獲れる球を獲れなかった」と反省。フィールディング面を課題に挙げた。
そして開幕に向けては「ケガせず、ここまでやれたのは凄く良いこと。もっと良い状態で投げられると思うので、さらに高めて開幕を迎えられるように頑張りたい。昨年は5回で降りてたので、今年は6回、7回と投げてリリーフの負担を減らしたい」と意気込んだ。
中嶋聡監督も「見ての通り。数字が物語ってるように良い感じではないでしょうか」と評価。開幕ローテ入りに関しては口を濁したが、開幕カードの2戦目(対西武)の先発が当確したと言っていいだろう。
取材・文=どら増田