試合終了
DeNA
1
-3
ロッテ
横浜
◆ 本人の熱意に負けた?!
DeNAは20日、ロッテとのオープン戦終了後に『横浜DeNAベイスターズ出陣式2021〜横浜一心〜』を開催。同イベントの中で、今季の開幕投手を5年目の左腕・濱口遥大投手に託すことを、三浦大輔監督が発表した。
ラミレス前監督は開幕投手の任命権をピッチングコーチに与えていたが、今回の決定については三浦監督が「最終的には自分が決めました」と述べ、その理由については「本人がやりたいやりたいと言っていたので、その気持ちに負けました(笑)」とコメント。それを受け、濱口も「とにかくやりたいと思っていたので、伝えて良かったなと思います(笑)」と笑顔を見せ、スタジアムに残ったファンを沸かせた。
今回の大役は、静岡遠征中の今月12日に、ホテルのミーティングルームで伝えられたことを明かし、「しっかりそのつもりで準備してきて、その姿勢を評価していただいたと思うので、すごく光栄です」と語り、「三浦新監督の初陣になるので、綺麗なピッチングをしようとか思わずに、バッター一人ひとりに魂を込めて投げていきたい。三浦監督に初勝利を届けられるように、一球一球、必死に腕を振っていきたいと思います」と、奮投を誓った。
◆ 「1年間ローテを守って欲しい」
発表後、三浦監督は「本人がキャンプに入る前に(開幕投手を)目指していて、練習姿勢や言動など、意識して取り組んできたのを見ていた。オープン戦も結果を出しましたし、開幕投手、1年間ローテーションを任せようという気持ちになりました」と、真の理由を説明。あらためてその姿勢を評価し、「綺麗なピッチングは望んでいない。濱口らしい攻めの投球をしてほしい」とエールを送ったことも伝えた。
三浦監督は現役時代、開幕投手を7度務め、最後まで勝利を手にすることができなかったが「悔しい思いを7回したが、『次こそは!』という気持ちになった。独特の雰囲気を経験したことで、ピッチングの幅も広がったし、メンタル面にも大きな影響があった。強くなれたのかなと思います」と振り返り、濱口にも「開幕をやったものにしかわからない、独特の空気を味わって、先発陣を引っ張ってくれうように」と期待を込めた。
◆ 「先陣を切ってやっていけるように」
式を終えた濱口は「直訴して、取り組みや姿勢を評価してもらえた。キャンプからやってきたことをしっかりと出来るようにしたい」と決意を述べたが、「光栄な気持ちの一方で、このタイミングになった事実もある」と続け、「ガッチリ本命ではないので、信頼を積み重ねてローテーションの軸になれるようにしっかりとやっていきたい」と気を引き締めた。
昨年はシーズン中に「今永さんがローテーションを外れてから、先発陣にローテーションの柱がいなくなって、みんな自分のことに必死になっていった」という。だからこそ「オフから発破をかける意味でも、周りに表現して、若いピッチャーや大貫や平良らと刺激しあっていければ」との発想から、開幕投手に名乗りを上げ、実際にその座を掴んだ。
3月26日、敵地・東京ドームでは、ジャイアンツのエース・菅野智之と投げ合うことになる。「力み過ぎることなく、自分のできることをやって、一人ひとりバッターと勝負して先陣を切ってやいけるように」と、言葉に力を込めた濱口遥大。ルーキー時代の2017年、日本シリーズで3連敗後にあわやノーヒットノーランの快投を見せた肝っ玉の大きさを、“横浜一心”となる今季の初ゲームで披露する。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)