OBの斎藤雅樹さんも飛躍に期待
開幕戦のサヨナラ劇勝で勢いに乗る巨人が2連勝。先発した3年目・20歳の戸郷翔征が7回を投げて被安打4、無四球・6奪三振で1失点の好投を見せた。
高卒1年目から一軍で勝利を挙げ、昨季はローテーションの一員として9勝(6敗)をマーク。防御率も2.76と安定した成績を残している期待の右腕で、その期待の大きさはこの日の“開幕2戦目”の起用というところにも表れている。
シーズン初戦の初回という難しい立ち上がり、まずはDeNAの上位を三者凡退に仕留めると、2回・3回も3人斬りで打者一巡をパーフェクト。4回に一死から関根大気に初安打となる二塁打を浴びてピンチを迎えたが、後続を三振と内野ゴロで無失点。6回にも先頭の安打と二死からまたも関根に二塁打を許し、二死二・三塁のピンチもつづくルーキー・牧秀悟を空振り三振。最大のピンチも切り抜けた。
6回終了時点で球数は96まで来ていたが、戸郷は7回も続投。するとその初球を佐野恵太に弾き返され、ライトスタンド中段へのソロ。一発を浴びてついに失点を喫したが、それを引きずることも、100球を超えて疲労の色を見せることもなく、後続を打ち取って7回・106球を1失点。見事なピッチングで今季初登板で初勝利を挙げた。
この戸郷について、「今年は大きな期待を背負ってますよね。僕もキーマンと考えています」と語ったのが、27日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の斎藤雅樹氏だ。
巨人のOBであり、かつてのエースは、「去年までは大事に使われていた部分もあったかと思いますが、今年はイニングも、球数もある程度は投げさせていくと思います」と、初戦から7回・100球オーバーまで投球した点を評価。
つづけて、「やっぱり今年の巨人は“菅野の次”というところが求められる。その中の開幕2戦目の先発というのは期待の表れだと思いますし、ここで頑張っていくことで投手陣を引っ張っていって欲しいですよね」と、3年目の飛躍に期待を寄せた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』