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ロッテ・原嵩、投球フォーム変更の決断と覚悟「まっすぐに自信を持てた」

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ロッテの原嵩[提供=千葉ロッテマリーンズ]

昨年9月に投球フォームを変更


 「一昨年から下半身の使い方というところで、ちょっとブルペンでサイド気味で投げたりしていたので、そのときにその球がすごい感じとして良かった」。

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 「去年は成績がかなり悪かったですし、思い残すことはないかなと思って思い切ってサイドっぽく投げたら、まっすぐ自体が強くなっていたので、こっちでいこうと決めました」。

 ロッテの原嵩は、これまで上から投げていた投球フォームを昨シーズン途中に肘を下げたサイド気味に変更した。

 「(20年9月23日の)ジャイアンツ戦の前の練習試合からサイドにしたんですけど、そのときに練習試合ということもあって、細川さんにブルペンで受けてもらっていた。『上投げよりサイドの方が球が強いし、そっちの方がいいんじゃないか』ということで、それで結構、思いきっていけた感じです」。

 細川亨さん(現火の国サラマンダーズ監督)の後押しもあり、原は“覚悟”を決めた。フォーム変更後はじめてのファーム公式戦となった20年9月23日の巨人戦では、「ちょっと置きにいった感じがありましたし、不安材料も結構あった」と話したが、「そこから、かなり修正ができて思い切ったフォームで投げられたかなと思います」と10月1日の日本ハムとの二軍戦では“躍動感”のある力強いフォームとなった。

 ストレートは力強くなり、ストレートのスピードも140キロ台後半を連発。「平均球速が2、3キロ上がっていますし、僕としてはかなり満足しています。今の平均は144、45だと思います。マックスが147、8で投げられているので、そこは自分としては自信をもっていけているかなと思います」。

 「上投げの時は変化球をうまく使って、まっすぐをどうやって速く見せるかというところだったんですけど、今はまっすぐ勝負でも全然いけますし、自信を持って投げられている。ちゃんとバッターと勝負できているかなと思います。まっすぐに自信を持てたので、変化球をより上手く使いやすくなったかなと思います」。

原がこう話すようにストレートのスピードが上がったことで、武器にするカーブをはじめ緩急を上手く使えているように見える。

 「カーブを武器にするにしても強いまっすぐがないと、カーブが活きてこないと思った。まっすぐが強くなったぶんカーブがより活きてきましたし、カーブも上投げのときと同じくらいの変化量になっている。さらにまっすぐを強く見せられていると思うので、基本まっすぐとカーブという感じでやっています」。

肩に不安なし!


 支配下選手登録から育成選手となった今年1月は、「今年も南さんとちょくちょくやらせてもらいました」と昨年と同じように先輩の南昌輝と自主トレを行った。

 「僕は肩と肘を手術をしている。これ以上怪我をしてしまうと、本当に終わってしまう。フェニックスでも突発的なものですけど、怪我をしてしまったので、そこが僕としてはマイナスなところにいってしまった。南さんと話して、“こういうトレーニングをした方がいいんじゃないか”とアドバイスをいただいて、自分としてはかなり良い自主トレができた。下半身の使い方であったり、体の使い方という部分を意識して、怪我をしない体というところを行いました」。

 昨年は春季キャンプ後の2月下旬の取材で「最初は調子が良くて、この感じならイケるかなと思った。やっぱり、疲れだったり、肩肘の疲れがどんどんきてしまって、途中の方から肩があがらなくなったりとか、肘が痛くなってきたりというのが続いてから、思うようなピッチングができなかった」と振り返っていたが、投球フォームを変更した今年の春季キャンプは「去年より球数は投げていたと思うんですけど、全然痛みもないですし、肩の痛みはほぼない。今年はすごいプラスになったなと思います」と手応えを掴む。

 一軍の対外試合、オープン戦にも3試合登板し、3イニングを投げ無失点に抑えた。「まっすぐに自信を持てたことで、気持ち的にも余裕を持てて、僕としてはすごくいい経験をさせてもらったなと思います」と好感触を得た。

 「まっすぐとカーブが主体で、右バッターに対しては抑えられている感じがある」と話した一方で、「ただ左バッターに対して一軍のオープン戦でも、いい当たりをされているところがある。もう少し自分なりに考えていけたらなと思います」と“左打者”に対しての投球に課題を感じたという。

 今は左打者を抑えるために、「左バッターから逃げる球を覚えようとしています。シンカー、ツーシームであったりっていうところを活かして、落ちる系もしっかり投げていければ、ピッチングの幅も広がるかなと思いますし、左バッターに対してもすごい有効になるかなと思います」と新球種の習得に励んでいる。

 目指すところは“背番号二桁”、“一軍のマウンド”。支配下に戻るために必要なことについて原は「技術面で言ったら、大事なところで打たれないようにする。ここぞという球質ですかね。ここで抑えるというところで力が入ってしまうので、そこはしっかり平常心でやっていくことと、あとは精神的なものかなと思います」と話す。

 マリーンズファンも原が二桁の背番号を背負い、ZOZOマリンのマウンドで投げる姿を待っている。「少しでも早く支配下に戻って、一軍で投げられるようにしていきたいですし、一軍で投げられるように頑張っていきたい」。一軍の対外試合でストレートに自信をつかんだ原が、背番号二桁に戻す日もそう遠くないはずだ。

取材・文=岩下雄太
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