“タテジマのプライド”頂点で輝く!
3月19日に開幕した『第93回選抜高等学校野球大会』は4月1日に決勝戦が行われ、東海大相模(神奈川)が明豊(大分)を9回サヨナラ勝ちの3-2で下し優勝を果たした。
今大会のクライマックスを飾る一戦は、立ち上がりから一進一退の攻防が続いた。明豊が初回に4番・黒木の適時打で先制すると、東海大相模は直後の1回裏に手堅くスクイズで同点。4回には明豊が2番・阿南の犠飛で再び勝ち越したが、東海大相模も5回裏に救援登板していた9番・求が左越え適時二塁打。激しい意地のぶつかりあいが息詰まる接戦を演出した。
東海大相模は今大会26イニング無失点のエース左腕・石田を同点においついた直後の6回途中から投入し、3回1/3を2安打1四球無失点の好リリーフ。9回は得点圏に走者を背負いながらもゼロを刻み最終回へと繋いだ。
そして迎えた9回裏、大会中に胃腸炎で離脱した主将・大塚に代わり「遊撃」でチームを守り立てた8番・深谷が意表を突くバント安打で出塁すると、犠打と申告敬遠、四球で一死満塁。一打サヨナラの場面で3番・小島が弾き返した打球は飛びついた遊撃手のグラブを弾いて中前へと転がり、これが優勝を決める決勝打となった。
試合後、東海大相模の門馬敬治監督は「粘り勝ち。最後の最後までしぶとく執念を持って戦った、最後の小島の一打がこのチームの全てを物語っていると思います」とラストシーンを振り返り、大会途中に無念の離脱となった大塚主将も含め「すべての選手の力でこの勝利を掴み取ることができました」とチーム一丸での優勝を強調。最後は熱戦を繰り広げた対戦相手の明豊と、大会開催に尽力した関係者に対する感謝のコメントで優勝監督インタビューを結んだ。