この日2本塁打、最後はサヨナラ弾を放ったウォルシュ(左)

○ エンゼルス 7 - 4 ホワイトソックス ●
<現地時間4月4日 エンゼル・スタジアム>

 エンゼルスがホワイトソックスとの開幕カード4連戦に勝ち越し。今季初登板の大谷翔平投手(26)は4回2/3を投げて3失点で白星とはならなかった。

 “二刀流”の完全復活へ…。エンゼルスはこの日DH制を使わず、大谷翔平を「2番・投手」で先発させた。

 投げて打って、両面での活躍に期待がかかる中、今季初登板・初先発となった大谷は1回表のマウンドを1四球・1奪三振の無失点で立ち上がると、直後の打席で全米を驚かせる。

 一死走者なしで迎えた第1打席、その初球の高め97マイルを右中間スタンドに叩き込む先制弾。打球速度115.2マイル(約185.3キロ)は今季のメジャーでNo.1という数字で、飛距離も451フィート(約137メートル)という驚愕の一撃で、先制点を自ら叩き出した。

 その後、打線が動揺する相手先発ディラン・シーズを攻めてもう1点を追加。4回にはデービッド・フレッチャーにも適時打が飛び出し、3-0とリードを拡げて5回へ。大谷にとっては1050日ぶり白星がかかった大事なマウンドとなる。

 味方の好守に助けられ、先頭を斬った大谷だったが、続く打者に安打を許すと、二死一塁から自らの牽制悪送球でピンチ拡大。二死三塁から四球2つで満塁としてしまうと、4番のヨアン・モンカダとの対戦でまず暴投により失点。

 なおも二死二・三塁と一打同点のピンチに、フルカウントから最後は空振りの三振を奪ったかと思いきや、この投球を捕手が後逸。一塁送球も逸れて振り逃げが成立し、まず三塁走者が生還すると、さらに二塁走者もホームへ。内野からのバックホームも高く逸れ、ベースカバーの大谷がジャンプするも届かず。悪いことは続き、着地する大谷とスライディングしてきた二塁走者が交錯。大谷はその場に倒れ込み、3-3の同点となって白星の権利も消滅してしまった。

 大谷は苦悶の表情を浮かべたが、自ら立ち上がり、歩いてベンチへ。監督から投手交代が告げられ、大谷の初登板は思わぬ形で終わってしまう。

 それでも、2番手のスティーブ・シーシェクが後続を斬ると、直後の5回裏に二死走者なしからジャレド・ウォルシュが一発。4-3と勝ち越しに成功。

 以降はシーシェクがイニングをまたいで1回と1/3を投げ、3番手のアーロン・スレイガーズも1回1/3を無失点のリリーフ。8回は一死一塁の場面からクローザーのライセル・イグレシアスを投入し、8回を抑えていざ9回へ…というところで、再び落とし穴が待っていた。

 先頭の死球を犠打で送られて一死二塁とされると、アダム・イートンの投ゴロで飛び出した二塁走者を刺そうとした送球が大きく逸れてレフトのファウルグラウンドへ。二塁走者が悠々と還り、なおも一死二塁というピンチを招いてしまう。

 なんとか後続を斬って1点で止めたが、ミスにより勝利が目前でふいに…。しかし、この状況を再び救ったのがウォルシュだった。

 9回裏一死一・二塁からマット・フォスターの外寄りの速球を逆らわずに弾き返すと、打球は左中間フェンスをギリギリで越えていく3ラン。この日2本目の一発はサヨナラ3ランとなり、エンゼルスが7-4で勝利。開幕カードを3勝1敗で勝ち越した。

 大谷翔平は投げては4回2/3を投げて被安打2、5四球、7奪三振で3失点。打っても先制弾となる今季2号を放ち、3打数1安打・1打点と、投打両面で活躍を見せた。

 それだけに、降板の仕方だけが気がかりだったが、試合中に「大谷の降板は故障によるものではない」と球団発表。衝突・交錯による痛みはあるものの、今後については様子を見つつ、「あす改めて患部の再検査」を行うとのこと。試合終盤にはベンチに姿を見せ、試合の行方を見守っており、サヨナラの歓喜の輪の中にも加わっていた。

 オープン戦から状態の良さを見せていただけに、どうか大事に至っていないことを祈るのみ…。ひとまずは安心しつつ、続報が待たれる。

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ベースボールキング編集部

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