今季最長の3回・39球
ロッテの佐々木朗希投手(19)は9日、ロッテ浦和球場で行われている西武とのファーム公式戦に先発登板。
この日は3回を投げて被安打1、2奪三振で無失点の好投を見せた。
実戦登板がなかったルーキーイヤーを経て、2年目の今季は順調に登板機会を増やしている“令和の怪物”。
3月12日のオープン戦・中日戦で本拠地のファンの前での初登板を果たすと、練習試合での登板を挟み、4月2日のファーム・ヤクルト戦でプロ入り後初となる公式戦に登板。
あれから中6日空けて、この日はファームの本拠地・浦和で今季4度目の実戦マウンドに挑んだ。
立ち上がり、西武の先頭・綱島龍生に速球を弾き返され、ライトへの安打でいきなり走者を背負う形となると、つづく高卒ルーキーの山村崇嘉に犠打を決められて一死二塁。ピンチを背負う。
それでも、3番の川越誠司に対しては5球すべて速球で空振り三振。ラストはこの日最速の153キロで仕留め、つづくブランドンはフォークで二ゴロ。ピンチを切り抜けた。
2回は内野ゴロと空振り三振で二死に斬り、ジョセフには追い込んでからのフォークをバットに当てられたものの、ここは二塁を守る西巻賢二がダイビングで掴むファインプレー。味方の好守にも助けられ、この日はじめての三者凡退。
今季最長となる3イニング目も続投すると、一死から牧野翔矢に対してスライダーが内に刺さり、死球を当ててしまったものの、後続を内野ゴロ2つで危なげなく退け、スコアボードに3つ目のゼロを刻んだ。
4回の頭からホセ・フローレスがマウンドに上がり、佐々木は交代。この日は今季最長となる3回・39球を投げて被安打が1、与死球がひとつ。三振は2つ奪って無失点の好投。
初の実戦登板から慎重に投球数を伸ばし、公式戦は2試合・計5イニングを無失点。ここまでの歩みは順調そのもの。今後はどんなステップを踏み、一軍デビューに向けてその歩みを進めていくのか。このあとの登板からも目が離せない。