6回68球1失点の好投
8年ぶりに楽天に復帰した田中将大が24日、本拠地での西武戦に先発登板。6回1失点の好投で復帰後初白星を挙げ、同時にNPB通算100勝目に到達した。
初回、中堅・辰己の好守にも救われ3者凡退。その裏、味方打線が2点を先制し復帰後初勝利へ好スタートを切った。3回、8番・呉念庭に右前適時打を許し1点を返されたものの、4回からは3イニング連続3者凡退と尻上がりの好投。球数はまだ68球だったが余力を残しての降板となった。
24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた齊藤明雄さんは田中将のピッチングについて「前回の登板と球種の配分は変わらないが今回はスライダーとスプリットの割合が多く感じるくらい落ち着いた投球だった」と振り返り、「キャッチャーの太田と一巡目は変化球を上手く使って二巡目は力のある球で勝負、もしくは得点圏にランナーがいる時はギアチェンジしてストレートを多くしたのでは」分析。さらに「前回の登板の時は左足のステップを少し気にしていたが今日はまったく気にせずにフォームに力感はないんだけどボールが活きていた」と見解を述べた。
同じく解説を務めた大久保博元さんも「前回は力をいれるとボールが高めに浮き、低めに力のあるボールが投げれていなかったが、今回は明らかにベルトより下に力のあるボールを投げれていたので、それを1週間で調整したのはさすが一流のピッチャー」と称賛した。
田中将のNPBでのレギュラーシーズン白星は、2013年10月8日のオリックス戦以来、2755日ぶり。復帰後初白星が節目のNPB通算100勝目となった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』