粘りの投球で勝利を手繰り寄せる
広島・高橋昂が巨人戦に先発登板し、6回途中3失点で1031日ぶりの白星をつかんだ。
初回、無死1塁から坂本に2ランで先制され、2回には味方の失策でピンチを招き追加点を与えたものの、3回以降は変化球を低めに集め、緩急を使った粘りのピッチングを披露。すると1点を追う5回に鈴木誠の2ランで逆転し、6回途中に勝ち投手の権利を持って降板となった。
広島は2番手・中田廉、3番手・大道、4番手・塹江、抑えの栗林が無失点リレーを見せ勝利。高橋昂は18年6月28日の巨人戦以来となる1031日ぶりの勝利を挙げた。
24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた齊藤明雄さんは高橋昂について「投げたいけど投げれないという長くつらい日々を送ったと思いますよ。でも、『いつか一軍に戻るんだ』という気持ちが今日のピッチングに出ていた」とコメントし、「3年前に比べると真っすぐのスピードは出てないんだけど、うまくスライダー、カーブ、チェンジアップと緩急を使いながら投げ切った」と指摘。「この1勝は本人にとって本当に大きな1勝になるのではないか」と今後の活躍に期待込めた。
プロ5年目の高橋昂は18年にプロ初勝利を挙げたが、19年に左肘のトミー・ジョン手術を決断。長いリハビリ期間を経て、18日の中日戦で3年ぶりに一軍のマウンドに復帰していた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』