ソフトバンク打線を相手に7回途中2失点と好投

　ロッテのドラフト1位左腕・鈴木昭汰投手がソフトバンク打線を相手に7回途中2失点と力投し、先発5試合目にして待望のプロ初勝利（1敗）を挙げた。

　ここまで好投を続けながらも勝ち星に恵まれていなかった鈴木は、この日も立ち上がりから走者を背負いながらも、打者のインコースを強気に攻め、6回までスコアボードにゼロを並べた。

　その鈴木は、8点リードで迎えた7回、連続適時打を浴びて2点を失ったところで降板。なおも一死一、三塁のピンチだったが、2番・小野が好リリーフを見せ追加点を許さなかった。

　ドラ1左腕は6回1/3でプロ入り最多の112球を投じ、9安打2失点、4奪三振3四球の内容。打線も6回までに8点を奪ってルーキを援護し、5試合目にして待望の初勝利を手にした。

　この日の鈴木のピッチングについて、25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた達川光男さんは「ストレート、ツーシームを中心に攻めました。非常にツーシームが良かった」と、右打者の外側に沈む変化球を評価。

　さらに「打ち取り球がツーシームなだけでストレートも非常に良かった。右の懐へドンドン攻めていました。だから外のツーシームが非常に効きましたね」と続け、右打者のインコースに投じる直球とのコンビネーションが活きたことを勝因のひとつに挙げた。

　ソフトバンク相手に勝ち越しを決め、首位までは1ゲーム差。ここまで5試合を追えて防御率2.45と抜群の安定感を誇るルーキー左腕の活躍が、チームをさらに押し上げる原動力となるはずだ。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』