2021.04.25 14:00 | ||||
阪神タイガース | 7 | 終了 | 5 | 横浜DeNAベイスターズ |
甲子園 |
決勝弾の直前に輝いた走塁意識
セ・リーグ首位を走る阪神がシーソーゲームを制し2連勝。2カードぶりの勝ち越しを決めた。
阪神は2回に6番・佐藤輝明の6号2ランで先制。その後、2度のリードをひっくり返されたが、7回は一死二三塁の好機を作り4番・大山悠輔の浅い中飛で三走・近本が生還し同点。続くサンズがバックスクリーンへ7号2ランを放り込み、これが決勝弾となった。
25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた岩本勉氏は阪神について、「派手な勝ち方をしてるように見えるんですけど、僕はソツのない野球、阪神が首位を走っているのはこういうことか!というシーンがあった」と、3点を奪った7回裏の攻撃に注目。
阪神は1点を追う7回一死二三塁の場面で、大山の犠飛で三走・近本が同点のホームに生還する間に、二走・糸原も三塁を陥れる好走塁。岩本氏は「このことによって次の打者には低めにボールを投げることを制限させるじゃないですか」と、バッテリーエラーが失点に直結する可能性が高い二死三塁の状況を作り出した糸原の走塁を評価。解説の達川光男氏も「これでサンズのホームランが出たといっても過言ではない」と、直後の決勝弾を呼び込む好走塁だったとの見解を示した。
ただ、現役時代に名捕手として鳴らした達川氏にとっては、この日マスクをかぶった髙城俊人の“捕手力”が目についたようで、「DeNAのキャッチャーのワンバウンド捕球、リードが甘いですね。ほぼインサイドを使い切れないし、ワンバウンド捕球も簡単に後ろへ逸してます」と物足りなさに言及。また、犠飛で生還した走者を髙城が目で追っている間に糸原が三塁へ進塁した場面についても「これはボーンヘッドですね」と苦言を呈していた。
相手の一瞬のスキを見逃さなかった阪神と、スキを突かれて今季ワーストの借金15となったDeNA。岩本氏は「阪神は糸原が先の塁を狙ういい姿勢を見せていい野球をしている。ベイスターズも苦しんでいるんですけど、なにか相手の野球を見て浮上のキッカケを掴んでほしいですよね」と話していた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』