両エースの息詰まる投手戦
オリックス・山本、楽天・則本昂の両エースの投げ合いは互いに一歩も譲らずスコアレスドローとなった。
山本は、初回に先頭の小深田に二塁打を許し、一死3塁となったが、島内、浅村を抑えてピンチをしのぐとその後は太田に2安打を許したのみ。9回96球、3安打、5奪三振、1四球とほぼ完璧な投球内容だった。
一方の則本昂も最速156キロのストレートとチェンジアップを駆使してオリックス打線を圧倒。8回98球、2安打、6奪三振、1四球と山本に負けず劣らずのピッチングを披露した。
28日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の平松政次氏はハイレベルな投げ合いについて「これだけいいピッチングされたら打てませんよ」と絶賛。「則本は『山本に負けない』という気迫のこもった投球で今後につながる内容だった」とコメントし、「今日は特にチェンジアップが良かった。(最速156キロ)のストレートとチェンジアップの緩急が見事だった」と評価した。一方、山本については「(ソフトバンクの)千賀と並ぶ球界を代表する投手。投げ方が『自分のボールを打ってみろ』という自信満々のボールを投げていた」と称賛した。
山本は今季6試合に登板して3勝2敗ながら、リーグ2位の39奪三振、防御率はリーグトップの1.39を記録している。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』