3戦連続ドローの末に…
オリックスが4月ラストゲームに勝利。
劣勢の終盤8回・9回で3得点を挙げ、見事に試合をひっくり返した。
25日の日本ハム戦にはじまり、27日・28日の楽天戦も立て続けのドロー。
4連勝が止まった後、3試合続けて引き分けに終わっていたオリックス。
そんなモヤモヤを振り払うかのように、日本一4連覇中の王者を相手に打線が終盤で奮起する。
2-4で迎えた8回裏、2番手リバン・モイネロの代わり端。
先頭の2番・吉田正尚は2球で追い込まれながらもファウルで粘り、カウント1ボール・2ストライクながら7球目、高めに浮いた変化球をやや泳ぎながらもライトへ。
滞空時間の長い打球はライトスタンドの上段に着弾。昨季シーズン通して被本塁打が1本しかなかった最強左腕を叩き、3-4と1点差に迫る。
そして迎えた9回裏、ソフトバンクはクローザーの森唯斗が登録抹消となったため、ベテランの岩嵜翔をマウンドへ。
諦めないオリックスは先頭の頓宮裕真が安打で出ると、紅林弘太郎もこの日3本目の安打で続いて無死一・二塁。代打の山足達也がスリーバント失敗で嫌な雰囲気になりかけたところ、宗佑磨がひと振りで危機を救う。
2ボール・2ストライクと追い込まれながらも、勝負球の155キロが高めに浮いたのを逃さず捕らえ、快音とともに弾き返された打球は左中間を真っ二つ。
ボールが落ちたのを確認してスタートを切った二塁走者の大城滉二が悠々と還り、立て続けに一塁走者の紅林もホームイン。2点適時二塁打で5-4。鮮やかな逆転サヨナラ勝ちを掴んだ。
殊勲の24歳はお立ち台で「気持ちかったですね…」としみじみと喜びを噛み締めながら、「まず同点にと。僕が大きいのを狙うんじゃなく、しっかりランナーをためていこうと打席に入りました」とコメント。
最後は「今日の戦い方のような、最後まで諦めないというのを常に心に持って、全員でひとつひとつ戦っていきます」と力強い意気込みで締めくくった。