◆ キレるスライダー「目を見張るものがある」
中日が序盤に奪ったリードを守り抜き、敵地でのカードに先勝。先発の柳裕也は巨人打線を相手に7回(113球)を投げて4安打2失点、3四球9三振の好投で、今季2勝目(2勝1敗)を手にした。
中日は2回に4番・ビシエドの3号ソロと適時失策で2点を先制すると、4回には二塁打で出塁した根尾昂を塁上に置いて、プロ4年目で初めて1番起用された髙松渡が右前適時打を放ちプロ初打点。昨季3戦3敗と苦戦した天敵・菅野智之を相手に若竜の活躍でリードを拡げた。
援護をもらった柳は序盤からスライダーとストレートをコースに投げ分け巨人打線を翻弄。最終イニングとなった7回にウィーラーの適時二塁打と内野ゴロの間に2点を失ったが、坂本勇人、丸佳浩、岡本和真の中軸を相手に計7三振を奪うなど、堂々たるピッチングで相手打線を料理した。
菅野に投げ勝った柳について、30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の谷沢健一氏は「今年はストレートのキレが非常にいいですよね。右打者の外角へのスライダーの曲がりが大きいし、打者はつい手を出してしまう。このキレ味は今年は目を見張るものがありますよ。外角ギリギリのストレートもコントロール良く決まっている」と、抜群の安定感を見せている右腕を称賛。
巨人打線はヤクルトとの神宮2連戦で36安打21得点と打ちまくっていたが、番組MCを務めた野村弘樹氏は「今日はジャイアンツ打線がどうこうより、それだけ柳が良かったということでしょう」と試合を総括。5試合連続でクオリティースタートをマークした右腕を讃えていた。