◆ ヤスアキは11試合連続無失点で今季2勝目
DeNAがヤクルトとのシーソーゲームを制して今季初の2カード連続勝ち越し。8回に桑原将志の決勝ソロが飛び出し、1点差で競り勝った。
DeNAは先発の阪口皓亮が2回途中にアクシデントで降板するなど苦しい試合運びだったが、戸柱恭孝が2打席連続のホームランを放つなど、打線が奮起し逆転。6回にリリーフ陣が捕まり同点とされたが、終盤3イニングはエスコバー、山﨑康晃、三嶋一輝の“勝利の方程式”がゼロを並べて勝利を呼び込んだ。
なかでも、山﨑康はこの試合1本塁打を含む猛打賞と当たっていたサンタナを見逃し三振に仕留めると、続く8番・西浦直亨を二ゴロ、代打・川端慎吾も見三振と、わずか10球で片付ける三者凡退。圧巻の投球で直後の決勝弾を呼び込んだ。
乱戦模様の試合展開を締めたDeNAの“勝利の方程式”について、2日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』にスタジオ出演した解説者の斎藤雅樹氏は「特に山﨑康の復活が大きいのではないでしょうか。高さが良いですよね。あの角度で決まっていればそうは打たれませんよ」と、8回をゼロに抑え、今季2勝目(1敗7ホールド)を手にした背番号19を評価。
電話出演した谷沢健一氏も「(リリーフ陣が)やっと揃ってきたね。特に昨年状態が悪かった山﨑康は8回に登板するという起用法が定まって、信頼して起用しているから、本人も意気に感じているんじゃないかな。やっとチーム力が上がりつつありますよ」と、右肩上がりのチームの現状を分析した。
山﨑康は昨季途中に成績不振で二軍落ちを経験したが、今季はここ11試合連続無失点で防御率1.17と安定感あるパフォーマンスを披露しており、来日が遅れていたエドウィン・エスコバーの合流もあって終盤の投手起用には目処がたった。
DeNAは33試合を終えた時点で8勝21敗4分けの借金「13」で最下位。いまだ5位の中日まで5ゲーム差あり、先発投手の離脱など不安要素もあるが、5月以降の巻き返しへむけて徐々に勝利への道筋が見えつつある。