マーティン、安田が打点を挙げると今季1度も負けなし
ロッテのマーティンと安田尚憲が打点を挙げると、今季一度も負けていない。
今季、マーティンと安田がそろって打点を挙げた試合は、4月29日の西武戦を含めて7試合ある。今季初めてそろって打点を挙げた試合は、今季チーム初勝利となった4月1日の楽天戦。0-0の初回にマーティンが先制ソロを放てば、安田は2回に満塁の好機で走者一掃の適時二塁打を放つなど5打点の大暴れ。翌2日の日本ハム戦も安田が先制の適時二塁打を含む4打点、マーティンも2試合連続となる第3号本塁打を放った。4月7日のオリックス戦は1-1の3回にマーティンが勝ち越し適時打を放つと、3-2の7回にマーティンのソロ、安田の2ランが飛び出した。
直近では4月29日の西武戦、0-0の初回先頭の荻野貴司が四球で出塁すると、2番・マーティンがライトスタンド中段に今季第10号となる先制の2ランを放つ。4-2の5回は先頭の荻野がライト前に安打を放ち、一死後、3番・中村奨吾がレフト線の二塁打で二、三塁とし、4番の安田がきっちりとセンターへ犠牲フライを放ち、今季29打点目となる打点を挙げた。試合は5-2で勝利した。
29日の西武戦はチーム5得点だったが、その他の試合はマーティンと安田がそろって打点を挙げれば6得点以上奪っている。彼らが打点を量産できる背景には前後を打つ1番・荻野貴司、3番・中村奨吾の出塁、さらには1つ先を狙った走塁によるところも大きい。
▼ 今季マーティンと安田が2人揃って打点を挙げた試合
4月1日vs楽天(○16-5)
マーティン:2打数1安打1本塁打1打点
安田尚憲:5打数2安打5打点
4月2日vs日本ハム(○16-4)
マーティン:2打数1安打1本塁打2打点
安田尚憲:5打数2安打1本塁打4打点
4月7日vsオリックス(○9-2)
マーティン:5打数2安打1本塁打2打点
安田尚憲:4打数3安打1本塁打4打点
4月17日vsオリックス(○7-2)
マーティン:5打数1安打1打点
安田尚憲:5打数2安打2打点
4月20日vs日本ハム(○8-4)
マーティン:4打数2安打1打点
安田尚憲:5打数1安打1打点
4月24日vsソフトバンク(○11-9)
マーティン:5打数2安打1本塁打2打点
安田尚憲:5打数1安打1打点
4月29日vs西武(○5-2)
マーティン:4打数1安打1本塁打1打点
安田尚憲:3打数0安打1打点
昨年も揃って打点を挙げると10勝1敗
今季はここまで開幕からマーティンと安田がそろって打点を挙げた試合は、7戦負けなしだが、実は昨年の8月8日のオリックス戦から現在16連勝中。それどころか、マーティンと安田が揃って打点を挙げた試合は、公式戦通算17勝1敗と大きく勝ち越している。
打線においてポイントゲッターであるマーティンと安田が打点を挙げれば、投手との兼ね合いもあるが、それだけ勝率が高くなるということだろう。こういった“不敗神話”はいつかは途切れるものだが、2人揃って打点を挙げて勝利する試合を1試合でも多く増やしたいところだ。
▼ 2020年マーティンと安田が2人揃って打点を挙げた試合
7月7日vs西武(○8-6)
マーティン:3打数1安打1打点
安田尚憲:4打数1安打1本塁打2打点
7月30日vs楽天(●3-4)
マーティン:3打数1安打1本塁打1打点
安田尚憲:3打数0安打1打点
8月8日vsオリックス(○9-3)
マーティン:5打数3安打1本塁打4打点
安田尚憲:3打数1安打1打点
8月9日vsオリックス(○4-0)
マーティン:2打数1安打1本塁打1打点
安田尚憲:4打数1安打2打点
8月14日vs日本ハム(○12-5)
マーティン:3打数1安打1打点
安田尚憲:4打数3安打3打点
8月16日vs日本ハム(○6-5)
マーティン:2打数0安打1打点
安田尚憲:2打数0安打1打点
8月18日vsソフトバンク(○6-4)
マーティン:4打数2安打1打点
安田尚憲:5打数2安打3打点
8月20日vsソフトバンク(○5x-4)
マーティン:4打数1安打1本塁打2打点
安田尚憲:5打数2安打1本塁打1打点
8月21日vsソフトバンク(○7-3)
マーティン:4打数0安打2打点
安田尚憲:3打数2安打1打点
9月13日vsオリックス(○9-2)
マーティン:3打数1安打3打点
安田尚憲:4打数3安打4打点
9月29日vs日本ハム(○4-3)
マーティン:4打数1安打1本塁打1打点
安田尚憲:5打数3安打1打点
文=岩下雄太