開幕戦以来白星なし…
首位・楽天を追いかけるソフトバンクは7日からホームで4位・西武と3連戦。
初戦は開幕投手同士の投げ合いとなり、互いに決め手を欠いて2-2のドローとなった。
ソフトバンクの先発は開幕戦以来白星から見放されている8年目の石川柊太。
ここ4試合はしっかりクオリティ・スタート(6回以上投げて自責点3以内)も達成しており、状態も徐々に上向いてきている中で、なかなか結果が付いてこないという試練の日々。
この日も序盤は強力・西武打線を封じ込み、味方からも2点の援護をもらったが、中盤から後半にかけて“一発”に泣いた。
2-0で迎えた4回表、二死走者なしから山川穂高に手痛い被弾。
この日から一軍復帰した獅子の大砲に「どすこい」を許し、1点差とされてしまう。
味方の援護がないなかで最少リードを守ってきた石川だったが、迎えた7回に先頭・栗山巧に被弾。初球を左中間まで運ばれ、ついに2-2と追いつかれてしまった。
投げ合った髙橋光成が7回でマウンドを降りたのに対し、石川は8回まで続投。
107球の熱投で被安打は4、与四球が1、三振も8つ奪いながら2発の被本塁打に泣いて2失点。この日も白星を掴むことができなかった。
悩める日々の続くソフトバンク・石川柊太だが、球団OBの池田親興氏は「内容は良くなっている」と今後に向けて期待を寄せる。
7日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した池田氏は、石川の調子のバロメータについて「彼の場合はパワーカーブがどう決まるかという部分が一番大事。それが決まってくると、テンポも速くなってくる」と解説。
この日はこれまでの反省を活かした制球ができたことも踏まえ、「今日は本塁打の2点ですから。良いピッチングしたと思いますよ」とコメント。
一方で、不安な点と言えばやはり「勝ち星がついていないというところですよね…」。トンネル脱出のキッカケとなる“白星”をいつ挙げられるのか。こちらを復活のポイントに挙げた。
また、投手陣で言えば、現在は守護神の森唯斗が離脱中。この日の9回はリバン・モイネロが務めたが、「森がいないのは大変ですが、モイネロは何回で投げようが関係ないピッチングをしてくれている」と池田氏。
その中で重要なのが「8回までをどうつなぐか」という部分。「先発投手が何回投げるかによって、8回だけでなく7回や6回の近辺が大事になる」と、“代役守護神”そのものというよりも、そのモイネロまでいかにリードを守り抜くかが重要であると解説した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』