再要請の場合は延期も視野に
日本野球機構(NPB)とJリーグが設立した「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第31回が10日に行われ、会議後の会見に出席したNPBの斉藤惇コミッショナーが、無観客開催に対する考えなどを口にした。
斉藤コミッショナーは「プロ野球は、無観客という感覚は例外中の例外で、ないと思っています。やる意味があまりない」と語り、「基本的に(収容率)50%くらいではやりたいなという思いはずっとある。状況によって調整せざるおえないが、正直言うと無観客という意味がよくわからない。単なる試合数の消化。12球団とも話しているが、無観客は原則好ましいとは思わないという姿勢でやっている。そのためにお金を使ってデータを集め、海外との情報交換も行いながらやっている」と主張し、理解を求めた。
プロ野球は4月25日に発出された緊急事態宣言に伴い、対象地域で無観客試合を実施。5月12日から対象地域では上限5000人に緩和されるが、京セラドーム大阪では無観客が継続となっている。今後、政府や自治体から無観客試合の再要請があった場合については「私が勝手に1人で決められることではない」とした上で、「中止というのは最終的な決断。そういう場合は延期という形が一番可能性がある。感染率が下がってきたところに試合を持ってくるという考え方」と述べ、開催の延期も視野に入れて検討していく可能性を口にした。