2021.05.11 17:45 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 2 | 終了 | 4 | 読売ジャイアンツ |
横浜 |
巨人戦は5敗2引き分けに…
DeNA打線が9残塁と決め手を欠き、ここまで抜群の安定感を誇っていた守護神・三嶋一輝が9回、まるでエアポケットに入ったかのような連続被弾で巨人に敗戦。今季は7戦5敗2引き分けと巨人相手に勝てておらず、白星が遠い状況だ。
2-2の同点で迎えた9回のマウンドに上った三嶋は、ホームランを放っている先頭のスモークから154キロのストレートで見逃し三振を奪うと、横浜スタジアムには一瞬「負けはない」の雰囲気が漂った。しかし、続く若林晃弘と吉川尚輝に連続被弾。ここまでの15登板で自責は1点のみと絶対的だった守護神が巨人の伏兵コンビに屈し、敗戦を喫した。
投手陣は今日もよく踏ん張った。先発の大貫晋一は「立ち上がり簡単に得点を与えてしまったことが一番の反省点」と、初回にわずか3球で先制を許したことを悔やんだが、2回からは徐々に立ち直り、6回を被安打5、与四球2、2失点と、久々のクオリティスタート。「前回、前々回と悔しい登板が続いていたので、今日は最低限 試合を作れたので良かった」と、序盤で試合を壊した過去2試合を糧に復活を印象付けた。
大貫の投球には三浦大輔監督も「立ち上がりにいきなり失点したが、よく踏ん張ってくれた。嶺井もよく引っ張りながら、2回以降は腕の振りも良くなり、修正することができた」と合格点を与えた。後を受けたエドウィン・エスコバー、山﨑康晃も踏ん張り、打線の援護を待ったが、打線は日曜日に続き「あと1本」が出なかった。
初回はタイラー・オースティンのソロで追いついた後、2回には先頭のネフタリ・ソトが二塁打で出塁し、5回には先頭の桑原将志が四球で出てオースティンの適時打後には、一死一、二塁塁、7回も同じく先頭・桑原の四球からの二死ながら二、三塁と、突き放すチャンスを作ったが、ペースを掴みきれなかった。
試合終、三浦監督は敗戦投手となった三嶋について、「2球とも変化球の失投を打たれた」と振り返り、「やり返してくれると思います」とキッパリ。守護神への揺るがぬ信頼を口にした。
また、打線に関しては「同点止まりで、もう1点が遠かった。そのへんですね」と、チャンスを作りながらホームが遠い現状を憂いだ。「明日もまた、みんなで全力でやっていくだけ」。勝負の明暗は紙一重。未だ開幕戦のサヨナラ負けを引きずっているようなゲームだったが、明日こそ巨人相手に勝利を収め、苦手意識を払拭したいところだ。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)