◆「もう1~2イニング任されるような投手に」
中日の小笠原慎之介投手は11日、敵地での阪神戦に先発。6回(107球)を投げて被安打5、与四球2、失点3の内容で降板。7回にリリーフ陣がつかまり引き分けに終わったため小笠原に勝敗は付かなかったが、今季4度目のクオリティースタートで先発投手としての役割を果たした。
小笠原の投球について、11日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた立浪和義氏は、「制球的には甘い球が多かったが、球に力がありました」と評価。ミスタードラゴンズとも称される球団OBは、猛虎打線を相手に堂々たる投球を披露した背番号11に及第点を与えた。
ただ、この試合では打順の巡りあわせで代打を送られたわけではなく“6イニング・107球”で首脳陣が投手交代を決断を下した。
立浪氏はこの点について「7回まで投げられるような投手になってもらいたいし、代えられないような信頼をベンチから勝ち取ってもらいたい」と語り、先発投手としてのさらなる成長に期待。
同番組に電話出演した野村弘樹氏も「先発投手は6~7回が勝負所なんですよ。そこを任される投手になっていかなければいけないと思う。そこからもう1~2イニング任されるような投手になってほしいし、なれる投手だと思う」とコメントした。
高卒6年目を迎えた小笠原は、開幕ローテーション入りを果たし、ここまで7試合に登板して2勝2敗、防御率3.12の成績。自己最多の5勝、119イニングを記録した2017年以降は故障もあって伸び悩んでいたが、今季はキャリアハイ更新はもちろん、竜の次代を担うサウスポーとして“一本立ち”の期待も大きくなっている。