「左でも右でも打てますからね」
15日の巨人-阪神戦は“伝統の一戦”の通算2000試合目というメモリアル。
息詰まる接戦を逆転で制した巨人が、このカードの成績を1勝1敗のタイに戻した。
この日は序盤から目まぐるしく主導権が入れ替わるシーソーゲームに。
巨人は2回に炭谷銀仁朗の適時打でリードを奪うも、直後の3回表に怪物ルーキー・佐藤輝明に2打席連続となる適時打を浴びて2-3。再びリードを奪われてしまう。
それでも5回、二死から丸佳浩と岡本和真の連打で一・三塁のチャンスをつくると、5番のジャスティン・スモークが甘く入った変化球を思い切り引っ張り、レフトスタンドに叩き込む逆転3ラン。5-3と試合をひっくり返した。
メジャー通算196発の看板を引っ提げ、今季から巨人に加入したスモーク。
新型コロナウイルスの影響からチームへの合流が遅れたものの、ここまで12試合の出場で打率.357、本塁打も3本と見事な適応力を見せている。
15日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の平松政次氏も、「良いバッターですよね」とその活躍を讃える。
この日の一発も阪神先発・伊藤将司の小さく変化するカットボールと真っすぐにうまく対応しながら、緩い変化球をひとつ見た直後の甘く入ったカットボールを一発で仕留めたもの。「身体も突っ込んでいませんし、(本塁打の打球も)この弾丸ライナーでしょ。相当活躍しますよ」と、その打撃技術に太鼓判を押す。
同じく解説者の真中満氏も、「左でも右でも打てますからね」とスイッチヒッターとしての能力の高さを挙げつつ、「非常に楽しみですよね」とこちらも高い評価。
チームを勝利に導いた新背番号10は、巨人をリーグ3連覇に導く使者となるのか。好スタートを切った新助っ人から目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』