2021.05.16 14:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 0 | 終了 | 1 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
京セラD大阪 |
山﨑福の好投報われず…
オリックスは借金返済を目前にして、楽天のドラフト1位ルーキー・早川隆久に完封負け。パ・リーグではこの日唯一の黒星を喫し借金「2」に逆戻り。引き分けた西武にかわされ5位転落となった。
先発の山﨑福也は6回2/3をソロ本塁打による1失点のみに抑える好投を見せたが、打線が散発3安打と沈黙。失点直後の3回に6番・T-岡田が、6回に9番・紅林弘太郎がそれぞれ二塁打を放ち、チャンスメイクをするもあと一本が出ず。テンポよく投げ込むゴールデンルーキーに抑え込まれた。
7回途中1失点と好投しながら今季4敗目(1勝)を喫した山﨑福は降板後、「調子自体もよかったと思いますし、ピンチの場面でも粘り強く投げることが出来ました。どの球種がというよりは気持ちの面も含めて、1球1球集中して丁寧に投げられたところがよかったんだと思います。あのホームラン1本だけは勿体なかったですが、ゲームをしっかりと作れたところはよかったです」と、自身の投球については納得のコメント。中嶋聡監督は「いいピッチングしてくれたのに援護してやれなくて申し訳ない」と左腕を労った。
一方、打線がドラ1左腕に抑え込まれたことについて、指揮官は「非常に質のいい真っ直ぐだった。捕らえきれなかったですね。向こうのピッチャーが踏ん張ったと思うし、こちらも決めきれなかった」と、快投を披露した早川を素直に称賛。
涌井秀章、田中将大といった難敵を相手にカード勝ち越しを決めていたが、借金返済を目前にしながらの敗戦に「せっかくそこまで来てるんだから、その勢いのまま今日何とかしなきゃいけなかったんですけど…」と悔しさを滲ませ、「大事な試合で勝てるようにしなきゃいけないので、また一個ずつやっていきます」と次戦に向けて前を向いた。
18日からは今季2勝5敗2分けと負け越しているロッテをホームに迎えて2連戦。4月1日以来の勝率5割復帰を目指し、今度こそ借金を返済したいところだ。
取材・文=どら増田