2021.05.18 17:45 | ||||
読売ジャイアンツ | 7 | 終了 | 2 | 広島東洋カープ |
東京ドーム |
バッテリーで掴んだ久々の白星
巨人の戸郷翔征が18日、本拠地での広島戦に先発。6回4安打2失点の内容で、自身1カ月ぶりとなる今季3勝目(2敗)を手にした。
戸郷は立ち上がりから力強い速球を軸に広島打線を圧倒し、4回までパーフェクトピッチングを展開。5回先頭の4番・鈴木誠也に右翼フェンス直撃の二塁打を打たれ、ここから2点の先制を許したが、直後に味方打線が奮起し逆転。6イニング(97球)を投げ4安打2四球2失点の内容で、自身1カ月ぶりとなる白星を掴んだ。
18日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた高木豊氏は「戸郷も良かったんですけど、炭谷のリードですよね」と、この試合で先発マスクを被ったベテラン捕手の配球に注目。
「戸郷は3球投げたらほとんど追い込んでいた。どんどん力で押していって、1巡目は4個の三振を奪っているんですよね。そうなったら相手打線は早打ちになるじゃないですか。そしたら今度はフォークで入ってくるんですよ。それを広島の打者はクルクル振ってくる。炭谷が戸郷の良さを“より味付けした”というような配球でしたよね」
また、同番組にスタジオ出演した齊藤明雄氏は「今シーズンの印象はあまり良くないんですけど、今日は腕の振りが良かった。そのぶんフォークもよく落ちていたのではないか」と、戸郷本人のパフォーマンスレベルが上がっていた点も指摘した。
ヒーローインタビューでは「菅野さんも坂本さんも離脱しているなか、僕らが引っ張っていけるような、そんなチームになっていければ」と語った高卒3年目右腕。早くも責任感を口にする未来のエース候補にとっては、白星から遠ざかった期間も成長のための貴重なステップとなりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』