「今日の勝ちでノッて行けるんじゃないかなと」
DeNAが敵地でヤクルトを破り、5月7日以来で2週間ぶりの勝利。
途中、引き分けや雨天中止も挟んでブランクが空いたが、連敗を5でストップした。
雨中のゲームはDeNAが先に3点を奪うも、4回裏に2点を返され、終盤8回にも1失点。同点で9回の攻防へ。
DeNAは相手クローザー・石山泰稚を前にかんたんに二死。万事休すか…と思われたところ、ここから打線が奮起する。
一人でも倒れたら勝利がなくなるという状況の中、代打の関根大気がセンターへの安打を放って出塁すると、トップに返って桑原将志が初球を打ってレフトへの安打。二死から一・二塁のチャンスを作る。
ここで、打席には最近2番を任されることの多い大和。
この日は4回に失点に繋がる送球エラーを喫しており、バットでも無安打と苦しんでいた男が、前進守備のセンターの頭を越す起死回生の2点適時二塁打。
裏は三嶋一輝が3人で締め、きっちりと5-3で勝利。DeNAが引き分けを挟んでの連敗を「5」でストップした。
21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の金村義明氏は、「野球は9回ツーアウトからって言いますけど、そうでしたね。分からないもんですね」と感嘆の声。ミスが失点に直結する野球の怖さと、そして9回二死の土壇場から試合が動く野球のおもしろさが詰まった試合を振り返る。
また、同じく解説として出演した齊藤明雄氏は、現役時代にプレーした古巣の勝利に「引き分け挟んで5連敗、やっと止められたなという感じ」と安堵。つづけて、「投手陣が頑張っているんだけど、あと1本が出ないという試合が多かった。今日の勝ちでノッて行けるんじゃないかなと。雰囲気が変わるんじゃないかなと思いますね」と、あす以降への期待も口にした。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』