2021シーズンに好スタートを切ったのは?!
GWの影響もあり5月の中頃に発表された各種の月間賞。広島の菊池涼介選手や、楽天の涌井秀章投手など、2021年シーズンを最高の形でスタートした面々が名を連ねた。
明日からスタートする交流戦を前に、今回は3、4月度の「月間MVP」や「月間最優秀バッテリー」などの各月間賞と、月間成績をプレーバック。最高のスタートを切った選手たちの現状は?
パ・リーグは、楽天の涌井秀章が圧巻の投球内容で「月間MVP賞」と「月間最優秀バッテリー賞」をダブル受賞したが、5月はやや苦戦。それでも前回登板で持ち前の粘投を披露し、らしさをうかがわせた。
一方のセ・リーグも、「月間MVP」を受賞した巨人の髙橋優貴が3、4月から一転して勝ち星を伸ばせず苦戦。逆に3、4月から引き続き好調なのが、「月間最優秀バッテリー賞」を受賞した中日の柳裕也。この勢いのままいければ、連続受賞も現実味を帯びてきそうな勢いだ。
また、打撃部門で「月間MVP」を受賞した菊池は、3、4月以降も安定した成績を残していたが、新型コロナウイルスのPCR検査で陽性判定となり一時離脱。復帰後も以前の好調を保てるかは気になるところだ。以下は3、4月度の月間賞受賞者と、各部門の月間成績上位選手となる。
▼ 大樹生命月間MVP賞
<セントラル・リーグ>
【投手】3、4月度:髙橋優貴(巨人)※初受賞
[成績] 5試合 5勝0敗 投球回35 防御率1.80 奪三振19 自責点7
【打者】3、4月度:菊池涼介(広島)※3度目
[成績] 30試合 打率.352 45安打 5本塁打 12打点 1盗塁
<パシフィック・リーグ>
【投手】3、4月度:涌井秀章(楽天)※5度目
[成績] 6試合 4勝0敗 投球回41.2 防御率1.51 奪三振33 自責点7
【打者】3、4月度:L.マーティン(ロッテ)※初受賞
[成績] 31試合 打率.271 32安打 10本塁打 24打点 1盗塁
▼ 月間最優秀バッテリー powered by DAZN(対象期間:3/26-4/25)
<セントラル・リーグ>
3、4月度:柳 裕也-木下拓哉(中日)
柳は期間中、リーグトップの38奪三振を記録。4月17日の広島戦では自己最多の8回14奪三振と好投。木下は期間中全試合でマスクをかぶり、チームをサポートした。
<パシフィック・リーグ>
3、4月度:涌井秀章-太田光(楽天)
涌井は開幕から3連勝かつ5戦連続でQSを記録し、圧巻のパフォーマンスを披露。太田は期間中3本塁打10打点と好調の打撃でチームを支えた。
▼ スカパー!サヨナラ賞
<セントラル・リーグ>
3、4月度:亀井善行(巨人)※2度目
亀井選手は、3月26日(金)東京ドームで行われた対DeNA1回戦、同点で迎えた9回裏に代打で出場するとライトスタンドへ運ぶサヨナラ本塁打を放ち、劇的なシーズンの幕開けを迎える一打となった。尚、開幕戦のサヨナラ本塁打は球団初、代打ではプロ野球史上初。
<パシフィック・リーグ>
3、4月度:岡 大海(ロッテ)初受賞
4月21日(水)ZOZOマリンで行われた対日本ハム5回戦。1点ビハインドで迎えた9回裏、二死一塁の場面で、岡選手がバックスクリーンへ飛び込む起死回生の2点本塁打を放ち、チームを逆転サヨナラ勝利に導いた。
ロッテの逆転サヨナラ本塁打は、2001年のボーリック氏以来20年ぶり、日本人選手としては1997年の初芝氏以来、24年ぶり。
▼ 3、4月度月間打撃成績
<セントラルリーグ>
打 率:菊池涼介(広).352
安 打:菊池涼介(広)45本
本塁打:山田哲人、村上宗隆(ヤ)10本
打 点:岡本和真(巨)24打点
四 球:鈴木誠也(広)、村上宗隆(ヤクルト)22個
盗 塁:梶谷隆幸(巨)9盗塁
出塁率:鈴木誠也(広).444
長打率:村上宗隆(ヤ).684
<パシフィックリーグ>
打 率:中村奨吾(ロ).327
安 打:荻野貴司(ロ)、グラシアル(ソ)36本
本塁打:マーティン(ロ)10本
打 点:安田尚憲(ロ)29打点
四 球:浅村栄斗(楽)、近藤健介(日)27個
盗 塁:若林楽人(西)12盗塁
出塁率:浅村栄斗(楽).483
長打率:マーティン(ロ).576
▼ 3、4月度月間投手成績
<セントラルリーグ>
防御率:今村信貴(巨)1.62
勝利数:髙橋優貴(巨)5勝
ホールド:又吉克樹(中)、清水昇(ヤ)11ホールド
セーブ:栗林良吏(広)、石山泰稚(ヤ)8セーブ
投球回:九里亜蓮(広)、柳裕也(中)39回
奪三振:柳裕也(中)47奪三振
<パシフィックリーグ>
防御率:山本由伸(オ)1.39
勝利数:涌井秀章(楽)、髙橋光成(西)4勝
ホールド:平良海馬(西)12ホールド
セーブ:森唯斗(ソ)、増田達至(西)8セーブ
投球回:山本由伸(オ)45回1/3
奪三振:伊藤大海(日)41奪三振
▼ スカパー!ファーム月間MVP賞
<イースタン・リーグ>
3、4月度:平間隼人(巨人)
出場25試合でリーグトップの打率.387をマーク。更に、優れた選球眼(12四球)を生かし出塁率.506を記録するなど、強力打線のキーマンとなる活躍も見せた。昨シーズンは出場9試合に留まったが、今シーズンは開幕早々から支配下選手登録への猛アピールとなった。
<イースタン・リーグ>
3、4月度:正隨優弥(広島)
全24試合に出場し、リーグトップの打率.330、29安打を記録。本塁打、打点、長打率.534、出塁率.394もリーグ2位と持ち前の長打力を発揮し、中軸としてチームの月間勝ち越しに貢献した。