2021.05.23 17:30 | ||||
東京ヤクルトスワローズ | 10 | 終了 | 5 | 横浜DeNAベイスターズ |
神宮 |
281日ぶりの一軍マウンド
左肩のクリーニング手術から完全復活を目指すDeNAの今永昇太投手(27)は23日、敵地で行われたヤクルト戦で今季初先発。注目の復帰戦は4回1/3(93球)を投げて被安打7、与四球3、失点6の内容で、今季初黒星(0勝1敗)を喫した。
立ち上がりからヤクルト打線に捕まった。1点を先制した直後の初回、1番・塩見泰隆と2番・中村悠平に連打を浴びてわずか3球で同点にされると、連続四球も絡む打者9人の攻撃で計3失点。2回は三者凡退と立て直したかに思われたが、3回一死から5番・オスナに2号ソロ、5回は3番・山田哲人の左翼線適時打に続いて4番・村上宗隆に右中間席中段へ飛び込む特大アーチを浴びた。
今永の復帰登板について、23日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に電話出演した真中満氏は、「立ち上がりに1・2番に簡単にストレートを打たれてしまい、変化球主体の投球で制球を乱して、打ちこまれる展開になってしまった。今永の持ち味を出せない投球になってしまった」と振り返った。
ただ、「2回以降はストレートを中心に組み立てて、今永の良い部分も出てきた。今日は初登板ですから、僕には次回以降に期待できる投球に見えましたね」と、昨年8月15日以来281日ぶりの一軍登板でみせたパフォーマンスに一定の評価。
最終イニングとなった5回はヤクルト打線に捕まったが、「5回以降、80球を超えたあたりからスピードがね…。(スタミナ面は)これから投げていきながらじゃないでしょうかね」と、次回登板以降の上積みに期待を寄せた。
スタジオ出演した笘篠賢治氏は「故障した選手というのは日によって状態の波もあると思う」と、故障明けならではの調整の難しさについて言及。
続けて、「やっぱり今永が一軍に居てくれるだけでベンチの中は締まっていきますから。徐々に(状態を)上げていきながらでいいと思いますけどね」と、今永本人の存在がチームへ与える影響を指摘した。
今季47試合を終え、DeNAのチーム防御率4.64は12球団ワースト。エースの復帰をきっかけに借金「17」からの巻き返しなるか…。まずは、背番号21の復活を印象づける今季初勝利で上昇ムードをつくりたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』