2021.05.25 17:45 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 10 | 終了 | 3 | オリックス・バファローズ |
横浜 |
投打噛み合った快勝
三浦ベイスターズが迎えた交流戦初戦、リーグ戦で苦しんでいたのが嘘のように、投打の歯車がガッチリ噛み合い、見事な快勝劇となった。
打線は持ち前の長打力を存分に発揮。2回にはオリックスの先発・山岡泰輔から、タイラー・オースティンを一塁に置いて、5番の宮﨑敏郎がレフトに先制2ラン。二死後、8番に入った大和もレフトポール際にソロを放ち3点を先取した。
4回には宮﨑のツーベース後、ネフタリ・ソトが「完璧に捉えることができた」と振り返った132メートル弾をレフトへ叩き込む。5回には金田和之から2番に入った伊藤光が四球で出塁すると、3番・佐野恵太がバックスクリーンに運び、ソトも2打席連続の「チョースゴイ」弾を右翼席に放り込んだ。さらに8回には桑原将志がこの日初の適時打で2点追加し、大量10得点を挙げた。
ピッチャーでは、先発のマイケル・ピープルズがテンポの良いピッチングでオリックス打線を翻弄。4回まで2四死球だけと好投し、5、6回にピンチ迎えるも、ともに併殺打で最小失点に切り抜けた。
最終的には7回を1失点とハイクオリティースタートを達成。今季2勝目を挙げた。お立ち台でも「変化球を低めに集められ、ゴロを打たせられた」と、グラウンドボーラーの本領を発揮できたことに満足感を示し、三浦大輔監督も「ピープルズ本来の投球」と目を細めた。
佐野主将&三浦監督「いいスタートが切れた」
5月4日以来のホームランを放った佐野恵太は試合後、「ここまで苦しい戦いが続いていましたけど、交流戦から景色がガラッと変わる。いいスタートが切れたのかと思います」と語り、「僕自身もいいところで打てていなかったですけど、まだ90試合以上あるので、ここから活躍していきたい」と、気を引き締めた。
三浦監督も「いいスタートが切れて良かった。非常に大きな1勝」と頷き、ブルペンの川村コーチとベンチの木塚コーチを「活性化」のために入れ替え、田代打撃コーチをベンチ入りさせるなど、「いろいろな視線でのアドバイス」を図るテコ入れも敢行。「バッティングの調子もよく、細かいこともできる」伊藤光の2番用兵も的中するなど、交流戦を機に浮上を狙う指揮官は「今日の勝ちを明日以降につなげないといけない。どうつなげていくか」と、次戦を見据えた。
2年ぶりの交流戦のテーマは「戦国」。豪快な大砲をぶっ放して初陣を飾った三浦ベイスターズ。まだまだ最下位ながらも、乱セを演出していくためには、パ・リーグ相手にどれだけ“勝ちどき”を上げられるかが重要になってくる。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)